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「っ、ぃや!」
JA「目そらさずにちゃんと見なさいよ」
ジア先輩は楽しそうにぐいぐいと画面を押し付けてくる。
見たくなかった。
ちゃんと見れるわけがなかった。
だってほんの一瞬だけ見えた画面にはベッドに横たわって笑顔で映るジア先輩ともう1人、男性が映ってて。
その男性がジョングクだって確信を持ちたくなくて即座に目を逸らした。
もしかしたらジョングクじゃないかもしれない。
でも本当にジョングクが映っていたとしたら、私はきっと耐えられないから。
JA「ジョングクくんと私、体の相性までぴったりだった」
「......気持ち悪い。そんな話、信じません」
JA「そう言う割には声が随分震えてるけど。本当にこの写真見なくていいの?あなた、裏切られたのよ?」
「.......っ、」
JA「もういい。恋人ごっこ楽しんで」
ジア先輩はそれだけを言い残して去っていった。
私はどうしたらいいのかわからなくてずっと俯いたまま。
ジョングクがジア先輩と寝るわけない。
そう信じたいのにジア先輩の言葉が頭から離れてくれなくて。
JK「Aお待たせ」
「.......うん、」
JK「ん、手」
ジョングクを信じて差し出してきたその手を握ってもいいの?
わからない。
わからないよ。
ジョングク、嘘、ついてる.....?
JK「A?」
「っ、.....ちょっと頭冷やしたい」
JK「え?なんのこと?」
「ごめん」
今一緒にいると、ジョングクを傷つけてしまうかもしれないから。
今日だけでいいから距離を取りたくて、ジョングクを置いたまま走り去った。
後ろから名前を呼ぶ声に振り向きもせずに。
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MF - ホソクさんカッコイイ (2021年3月19日 14時) (レス) id: 173fa5324a (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - Rionさん» 遅くなってしまってすみません...!少しずつですが頑張ります! (2020年12月14日 1時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
Rion - すごく面白い!早く続きがみたいです!! (2020年9月28日 22時) (レス) id: 5112e4be40 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - にこさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月30日 14時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 面白いですねw更新頑張ってください!これからも応援しています* (2020年8月3日 23時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しお | 作成日時:2020年5月20日 15時