劣等感２１ ページ25
それから、皆の冷たい視線が痛かった。
私はずっと俯いて過ごした。
誰の顔も見ないように。
誰にも顔を見られないように。
そして放課後。
私は複数の女子に捕まって、屋上に連れてこられた。
何かされるのかな。
頭での冷静さとは裏腹に、私の足は震えていた。
｢あんたさ、｣
屋上に着くなり喋り出した女子。
｢ほんとに愛ちゃんと双子なわけ？あんたみたいなやつが？｣
もう聞き飽きてしまったその言葉。
いつも人は、私と愛を平等には見てくれないのだ。
｢そう、ですけど、｣
でも、私と愛が双子だという事実はどうしても消せない。
嫌でも生まれてきてしまったんだから。
｢ふーん。でも、愛ちゃんと違って誰にも必要とされてないし、死んでも興味無いよね。お前のことなんて｣
取り巻きの女子が大袈裟に笑っていた。
喉が渇いていく。
｢ねえ、間宮Aさん。だから、あなたには死んでもらわないと｣
楽しそうに笑ったその子は、ポケットからカッターを取り出した。
私の目の前で、面白そうに少しずつ刃を出していく。
狂ってる。
｢そこから飛び降りなよ｣
カッターの刃をフェンスへ向けた。
少しずつ近付いてくるその子。
私は動くことも出来ず、そこで震えていた。
｢それとも、殺して欲しい？｣
、そうかもしれない。
言う通り、私に生きてる意味なんてないもんね。
怖いけど。
殺して欲しい。
私も、狂っていた。
もうとっくに壊れていた。
私の役立たずのこの命は、誰にも愛を貰えずぼろぼろだったのだ。
カッターを首に当てられ、ぎゅっと目を瞑る。
死を覚悟したその時、あの子の声が響いた。
愛｢待って！！｣
ああ、まさか…。
愛｢お姉ちゃんを殺さないで！｣
どうしてそんなこと言うの？
愛｢私のためにそんなことしてくれてるんだったらありがとう｣
所詮この世界は。
愛｢でも、もっともっとお姉ちゃんには生きててもらわないと｣
この人生は。
愛｢つまらないでしょ？｣
こんなものだった。
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雨野天 - 面白い作品をありがとうございます！これからも、頑張って更新お願いします！一生応援します(*´∀`)♪ (2020年9月25日 8時) (
レス) id: e9ccbc0a11 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - あさん» wwwwwwwwwwwwwwさらに返すw (2020年6月15日 20時) (レス) id: 0b9b617bc5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 美紅さん» wwwwwwwwwwwwwww笑笑返し (2020年6月15日 17時) (レス) id: 3e77a425a8 (このIDを非表示/違反報告)
＠雨粒(｀・∀・´)(プロフ) - 作者さん大好きです！頑張ってください！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)
＠雨粒(｀・∀・´)(プロフ) - )愛ちゃん吹っ飛ばしていいですか？作者さん！あ、作者さん応援してます！更新待ってます！さてさて愛ちゃん？口喧嘩する？え？ワイ結構勝気でおるよ？てか、多分勝てると思う。ふっははは。愛ちゃんに、仕返しするのを待ってます！( ＾∀＾)ﾆｺｫ... (2020年6月2日 15時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miyusuki1225 | 作成日時：2020年4月4日 1時
