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劣等感20 ページ24

愛は私の耳元に口を近付けて言った。









瞬間、私は愛を突き飛ばした。









「どうしてあの子を知ってるの!?」









突き飛ばされて床に倒れた愛は、涙目で私を見上げていた。









愛「痛い…。お姉ちゃん、何するの?」







「なんで!?愛がやったの!?」








愛「なんのこと…?私はただ、お姉ちゃんが心配で…」







ぽろぽろと涙を零す愛。






皆が愛に駆け寄る。









けれど、そんなことはどうでもよかった。









「あの子を返してこの悪魔!!」







私は愛の胸倉を掴んで頬を叩こうとした。









が、その手は誰かに掴まれてしまった。






それでも私は愛の服を掴んだ手を離さず泣き喚き続けた。






その時、掴まれた手が後ろに引かれた。





体制を崩した私は後ろに倒れ、愛と同じように床に座り込む。






そして頬を叩かれた。









こ「何してんだよ!お前お姉ちゃんのくせに妹のことも考えらんないの!?」









見ると、ころんさんだった。







ああそっか。







この人同じクラスだったっけ。






前にも愛を泣かせたことで怒ってるんだろうな。









もう立つ気力すらなくなってしまった私は、目だけでころんさんを見上げる。









すごく、怖い顔をしていた。









愛が傷付けられてそんなに悲しい?悔しい?









私だって辛いのに。









私はふらふらと立ち上がり、席に座った。




皆がひそひそと話している。









「なに、今の?」


「あいつ、愛ちゃんのこと突き飛ばして泣かせたくせに謝りもしないわけ?」


「最低だね」









遠くで聞こえる声がぐるぐると頭の中を回っては、どうでもよくなって消えていった。









こ「大丈夫?愛」




愛「うん。ありがとうころんくん」









視界の端に、愛と、倒れた愛に手を貸すころんさんの姿が映った。

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雨野天 - 面白い作品をありがとうございます!これからも、頑張って更新お願いします!一生応援します(*´∀`)♪ (2020年9月25日 8時) (レス) id: e9ccbc0a11 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - あさん» wwwwwwwwwwwwwwさらに返すw (2020年6月15日 20時) (レス) id: 0b9b617bc5 (このIDを非表示/違反報告)
- 美紅さん» wwwwwwwwwwwwwww笑笑返し (2020年6月15日 17時) (レス) id: 3e77a425a8 (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)(プロフ) - 作者さん大好きです!頑張ってください! (2020年6月2日 16時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)(プロフ) - )愛ちゃん吹っ飛ばしていいですか?作者さん!あ、作者さん応援してます!更新待ってます!さてさて愛ちゃん?口喧嘩する?え?ワイ結構勝気でおるよ?てか、多分勝てると思う。ふっははは。愛ちゃんに、仕返しするのを待ってます!( ^∀^)ニコォ... (2020年6月2日 15時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miyusuki1225 | 作成日時:2020年4月4日 1時

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