男水！

第42話☆☆☆☆☆☆☆☆(最終話) ページ46

秀平「え？」

川崎「大丈夫だ。これで、0.5秒の差は縮まる。
負けが決まってる見てぇな顔してんじゃねぇ。」

秀平「はい。」

川崎「まさか、また不安とか言い出すんじゃねぇだろうな。」

(頭を掴んで)

秀平「痛っ！痛てて．．．」

川崎「何度も言わせんな。周りは気にすんな。」

秀平「すいません。」

川崎「けど、まぁ．．．
それが今まで周りの奴らをここまで引っ張ってきたのかもな。」

秀平「え？」

川崎「けど、水に入ったらよそ見すんな。
てっぺんだけを見てろ。」

アナウンス「100m背泳ぎ決勝。準備お願いします。」

秀平「フゥ〜！」

川崎「行ってこい！」

秀平「はい！」

貴女「フーン。
お兄ちゃんが、あんなこと言ってあんな茶化すようなことなんて珍しい上に、久々に見たな〜。」

川崎「見てたのか。」

貴女「たまたまね。
でもまぁ、お兄ちゃんが変わってなくてよかったって．．．今じゃ思うけどね。」

川崎「ほら、応援しに行くぞ。」

貴女「分かったよ。」

アナウンス「100m背泳ぎ、決勝。
選手の入場です。」

秀平«ここに立つことが出来た。
今ならわかる。»

秀平「俺、負けないよ。」

平「うん、俺も。」

秀平«水の中では誰しも平等。
水の中では誰しも１人．．．


勝つも負けるも自分次第。
だけど、水の外には仲間がいる。


彼らと心の底から喜び合うため。


そして．．．»

男性「よーい．．．」

秀平«心の底から悔しがるために。»

(合図の音)

・


・


秀平«もう逃げない．．．

よそ見をせず、てっぺんだけをみて．．．！

前へ、前へ！»

・

・


貴方‹私も…



もう1度水泳をやりたい。

・

・

マネージャーじゃなくて…


選手としてもう1回…



一歩ずつ、一歩ずつ、


本当の笑顔へ近づくために…

もう1回チャンスをください…









神様。






そして、お母さん…



あの時、
嘘ついてごめんね…




もう1度、スタート台へ立ってみせるよ…。


・

・

東ヶ丘というチームと共に…

これが今の私のチーム。








For the Team.

水の中では、誰しもが平等…

水の中では、誰しも1人。

勝つも負けるも、自分次第。

だけど…


水の外には、仲間がいる。


彼らの声が…



私には最高の宝物。›


・




・


ドラマ終(完結)

作者より→←第41話☆☆☆☆☆☆☆☆

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