男水！

第33話☆☆☆☆☆☆☆ ページ37

大樹「なぁ！」

平「ん？」

大樹「あいつの、礼央の1バタの自己ベスト何秒か、わかるか？」

平「わかるよ。
けど、おしえない！あれー？もしかしてビビっちゃった？礼央の練習量に〜」

川崎「ほら。」

平「あ、川崎さん！
おはようございます…だぁ！」

川崎「さっさと練習始めろ。」

秀平「はい！」

晴美「川崎、ぐっじょぶ！」

平「ねぇ、榊と大樹くん？だっけ…
面白いね、流石礼央の元お友達。」

礼央「サボるな。
ンッ…」

平「あぁ…
特に、榊はさポケーっとしてるのかと思ったら、めっちゃ熱いのね。実は負けず嫌いっていうか…。」

・

・

秀平「タイムは？
っしゃ！」

晴美「ちょっといい感じじゃない！
川崎さん、ありがとうございます！」

川崎「あ？
こんなタイムで喜んでんじゃねぇ。」

晴美「もう、すぐそんな言い方して。」

結太「このタイムの縮み方は凄いですよ。」

原田「まじで絶好調っすよね、秀平先輩も大樹先輩も。」

秀平「大樹？」

川崎「後半はフォーム崩れてるし、まだまだ甘ぇぞ」

秀平「すいません。」

川崎「大樹、ベスト出すつもりでいけ。」

大樹「はい。」

・

・

平「なんか意外だな。
東ヶ丘にプール貸すこと。礼央はもっと反対したり、怒ったりするのかと思った。」

礼央「別に、怒ったりなんか…」

平「へー、前はめっちゃ怒ってたじゃない。
相変わらず会話もゼロみたいだし。」

礼央「いま、あいつらに構ってる暇はないから。」

ﾊﾞｼｬｰﾝ…

・

・
礼央「まだ行ける。」

結太「大樹先輩、もうすぐ交代です。」

大樹「おう。」

・

・

大樹「あの…」

川崎「なんだ？」

大樹「何ができますか？
大会までに…」

川崎「あ？」

大樹「練習増やすとか…そうじゃないと俺…
あいつに。」

川崎「お前変わったな。
自分のタイム見てんだろ？この調子で行けば充分勝負できる。」

大樹「けど…」

川崎「水の外のこと言い訳に使うな！
本気で泳ぐって決めたんじゃねぇのか？」

〜シャワー室〜

晴美「ねぇ、ちょっと見てよこれ。」

原田「うーわ、今日も真っ赤すねー。」

晴美「川崎さん文句だけ言って帰っちゃうし…」

龍峰「お疲れ様です。」

結太「最近特にすごいですよね。
秀平先輩への刺激が…」

秀平「川崎さんから見ると、ダメなところだらけなんだろうね…俺のバック。」

『晴美、振り返るが、また前を向いて

原田「ここまで来ると俺、一周まわって川崎さんの愛情感じちゃいますけど。」

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