男水！

第12話☆☆☆ ページ15

秀平「大樹、大樹！
これ読んでみ！」

礼央「俺もこの前
秀に貸してもらった！」

大樹「なんで俺に？」

秀平「だって俺たちみんなで強くなった方が、楽しいじゃん！」

礼央「そうだよ！」

大樹「うん！」

・

・
〜現在〜

in．プールサイド

秀平「おはよう、大樹。」

大樹「秀…俺。」

秀平「ねぇ、競走しない？
10秒後スタートね。」

大樹「俺たち種目違うのに…」

秀平「10.9.8.7.6.5.4.3.2.1...」

ﾊﾞｼｬｰﾝ…

大樹「(秀…俺、お前に水泳誘われて礼央と三人で泳ぐようになって、あの頃はすごく楽しかった。)」

秀平「(うん、俺もだよ。)」

大樹「(けど…だんだん力の差がついて…
俺のせいでバラバラに……

・

・

だから俺は、強くなりたいと思わなくなった。)」

秀平「(それは違う。間違ってる…
悪かったのは俺だ…俺が弱かったからで
だから俺は強くなりたい。
また…大樹と礼央と三人で泳げるように…
大樹はそれでもまだ、強くなりたくないの？)」

大樹「(秀…)
強くなりたいです！ここで…」

川崎「ﾌﾝｯ…
どーせまた手ぇ抜くんだろ。」

大樹「おう、たぶん…」

川崎「てめぇ…ふざけんなよ！」

『川崎、大樹を殴り…

秀平「大樹！」

大樹「…だからまた、手ぇ抜きそうになったら叩くなり怒鳴るなりしてください。」

川崎「ササッと上がれ。
バランスボールはじめっぞ！」

秀平「大樹！」

晴美「ハラハラさせて！」

結太「今微笑みました？」

川崎「は？
微笑んでねぇし…何言ってんだ。」

・

・

in．龍峰

秀平「ここが、龍峰か…」

晴美「いよいよ来たわね…」

川崎「おら、何立ち止まってんだ。」

晴美「今日は瑞希ちゃん、スカートなのね。」

貴方「…なんとなくね。
龍峰にまで男って言われたくないし…」

大樹「似合ってる。」

貴方「あ、ありがとう。」

秀平「髪も伸びてきてるから、女の子って分かってくれるよ。」

原田「瑞希先輩のスカート萌えるっす！
足も長いし…スラッとしてるし…！」

晴美「原田、
目つきキモいよ。」

貴方「言っておくけど、私彼氏いるから。」

全員「え…？！」

〜龍峰のプールサイド〜

川崎「おい。」

秀平「失礼します！東ヶ丘高校水泳部です！」

・

・

・

続く

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