【HQ】忘れ物取りに来ただけなんですけど。【愛され】

忘れ物…07 ページ8

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『…ねえ、大地』

「ん？どうした？」









『マネージャーさ、他に２人いるよね？』









ふと、気が付いた。
２人も居るならやらなくてもいいんじゃ…！？
そんな期待を込めながら聞く。









「あー…それが合宿の時３年の方のマネが来れなくてな。流石に１年だけじゃ大変だろうと思って」









…そんな期待も呆気なく崩れるのだけれど。









『そーなんだ………』

「な？だからAがいないと困るんだよ！」

『んー…』









こんなに頼まれると中々断れなくなってしまう私は、昔と変わらずお人好しなのか。

それに、と大地が苦笑いで付け足す。









「日向達がAの事気に入っちゃってさ……」

『あーあのオレンジ頭の子？』









気に入った、か。
悪い気はしないよね。



…でも、また教えてください、何て言われたらどうやって断ろうか…









教えてあげたいよ。
だけど、









『出来ないんだよな…』ﾎﾞｿｯ









出来ない。
…否、やってはいけないの方が合ってるか。









「…まあ、今日も見学だけでも来てくれよ」

『うん、と言うかさ、部活入って無い子結構居るよ？その子の方が良いんじゃ…』

「い、いや、大丈夫だ。Aが来てくれ、な？」

『…？分かったけど』









１年生とかの方が良いと思うんだけどな。
だってほら、私３年だから今年で抜けちゃうしね。









「Aだから誘ってるんだけどな…」ﾎﾞｿｯ









何て大地が呟いてた事は

私の耳には届いていない。







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