きみから・・2 (ページ8)

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恋人同士の？～LT ページ8

Aの部屋の近くに車を停めて、教えられた道順を歩いてマンションに着いた。
エレベーター前のエントランスで、Aに電話をする。

「いま下に着いたよ。エレベーター待ってる」

A「はい。わかりました。部屋で待ってますね」

エレベーターに乗って階数のボタンを押す。
教えられたAの部屋番号の前に着いて、小さく深呼吸。

チャイムを押すと、インターホンで応答がある前にドアが小さく開く。
隙間から覗くAの顔にホッとする。

「遅い時間に・・ごめん」

俺の顔を見て、ニッコリと微笑みながらドアを大きく開いて招き入れる。

A「場所・・すぐわかりました？」

玄関に入ってドアを閉めると、Aがスリッパを揃えながら聞いてくる。

「うん。言われたとおりで着いた」

靴を脱ぎながら応えて、Aが俺に向き直るのを待って薔薇の鉢植えを差し出す。

「はい。お土産」

A「うわ～。カワイイ」

俺がスリッパを履くのを待って、一緒に部屋に入る。

Aの・・・部屋に。

淡いパステルカラーで統一された2DKの部屋。
通された部屋には、あまり大きくないローソファと、白いローテーブル。
奥にドアがあって、たぶん寝室。

A「トゥギヒョン、食事は？済んでます？」

俺から受け取った鉢植えを、窓際に置かれたローチェストの上に置きながら、振り返るように言う。

その後ろに歩み寄って、抱きしめる。

「Aの部屋に来たら、いっぱい抱きしめたいって言ったよね？」

Aの肩口に顔を埋めるようにして囁くと、くすぐったいように身をよじらせて逃げようとする。

「いや？」

A「いやじゃないです・・・けど・・・」

「Aの部屋で、いまは二人きりだよ？」

そう簡単には逃がしてやらない。

A「トゥギヒョン？」

振り返って、俺を見ようとする。

「ずっと、こうしたくて我慢してたから、とまらない」

ウエストに回した俺の手をAが、ギュッと握る。

A「恋人同士の語らいとか・・・そういうのが・・先がいいです。私は・・」

一度腕を緩めて、Aを俺の方に向かせる。

「わかったよ(笑)」

そして、額にキスをしてAを開放する。