きみから・・2 (ページ6)

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はじめて部屋へ～LT ページ6

夕方、Aからメールがあった。

[会社の方から、正式に海外スケジュール同行のお話を頂きました。旅行社も了承してくれたので、次のスケジュールから同行させて頂きます。よろしくお願いします]

少々、他人行儀な文面に苦笑いしながら読み終えて返信する。

[[ そう。じゃあ、これからよろしくね。通訳のAっし]]

あっさりと送信して・・・スグに次のメールを打つ。

[A。お疲れ。今夜は23時くらいに上がれそうなんだけど、Aの部屋の準備はＯＫ？]

今度は、彼氏として送信。

返信を待つ。

[[トゥギヒョン。お疲れさま^^ 準備は・・たぶんＯＫです。でも、来る前に必ず電話して下さいね？待ってます。A]]

返信を読んで、キモチが弾むのを止められない。

これから歌番組の収録だというのに・・。

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予定より若干収録が遅れて、局を出られたのは24時に近かった。

Aは・・・明日仕事だろうか？

・・・だとしたら、この時間は・・・やっぱり非常識か？
そう頭では思っていても、Aに会いたい気持ちを止められなかった。
自分の車に向かいながら、周りをザッと気にしつつ電話をする。

「もしもし・・A？」

A『もしもし？いま、終わったんですか？』

「ん・・いまから・・」

A『はい。待ってます。部屋の場所・・大丈夫ですか？』

「たぶん。わかると思う」

A『わからなくなったら、電話くださいね。迎えに行きますから』

「うん。じゃあ・・行くよ」

Aの声で、微笑んでいる顔が想像できる。

あの夜、Aのマンションの前まで車で送って、部屋までの経路を教えられた。

「「今日は・・ちょっと油断して・・準備できませんでしたけど、この次からは・・トゥギヒョンがいつ来ても良いように、準備しておきます。トゥギヒョンが・・来たいときに・・・来れるように」」

遅い時間でも、俺が来たいときに来ていいと・・Aは言った。

そうは言っても・・・初めてAの部屋を訪ねるのに、この時間はまずかっただろうか・・・。