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守りたい3ーLT ページ47
公私の公のとき、Aが見せる真摯な表情ではない、厳しい苦痛を含むような顔。
その雑誌社の質問のとき、Aの顔がなんども曇った。
黙ったまま、ハンドルを握る俺の二の腕あたりに触れているAが、小刻みに震えているように思えた。
「A？ 寒い？」
A「・・へぇ・・・き・・です」
ハンドルから片手を離して、Aの手を握る。
A「ジョンスし、危ないですから」
「Aが、なにも話してくれないから」
A「・・・・」
「A？・・」
Aが握った手を離そうとするのを、ぎゅっと握る。
A「ジョンスし？」
「今夜は・・・部屋に泊まっていい？」
A「・・・・」
「ダメ？」
俺に握られた手を放すこともしないAの返事がきけないまま、Aの部屋に近くに着いた。
一度手を放して、いつも停めるスペースに駐車して、身体ごと助手席のAのほうを向く。
「A 、今晩 部屋に泊めて？」
Aは外に視線を向けたまま、俺の視線を避けるようにただ黙っている。
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作者名：みゆず | 作成日時：2013年6月1日 7時
