きみから・・2 (ページ33)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:38,897 hit

止らない～LT ページ33

Aに、俺の気持ちをわからせるように、きつく抱きしめる。

「前にも言っただろ？俺は・・オトコだから、力づくで・・って言ったら止らない。言ってるだけだと思ってるなら、本当に・・するよ？」

A「わたしは・・・トゥギヒョンを・・苦しめてますか？」

小さく、つぶやくようなAの声が、耳元に届く。

抱きしめた腕を緩めることが出来なかった。

「ん・・今日は、少し苦しい」

A「ごめんなさい」

「もぉ・・謝らないでよ。A・・」

A「トゥギヒョンを・・苦しめたくないし、いつも笑っていて欲しいんです・・・なのに・・・」

「A・・・」

いま、Aの顔を見たら俺は止らないだろうと思う。

きっと、Aを傷つけても、止らない。

「A、・・・俺、どんどん気持ちが深くなってる。・・だから・・・怖いんだよ。・・・離れるのが・・怖いんだ。入隊が近づいて、Aと離れるのを想像すると、怖い」

A「私が、そう・・させているんです・・ね？」

Aは、小さく震えながら俺の背中に手を回す。
そして、静かに俺の背中をさするようにして、俺の胸に話をする。

A「そばに・・いたら、苦しめるだけですか？居ない方が・・っ・・」

その先を聞きたくなくて、顔を覗き込むように口付ける。

Aに、その先を言わせたくない。

この先のAの言葉は、聞きたくない。

角度を変えて、深く深く口付ける。

Aは拒まずに、俺を抱きしめたままそれに応える。

息継ぎできなくて苦しげに呼吸をするAと、このまま気を失ってもいいと思うほど、ただAの唇を追う。