君の本音〜LT ページ29
Aは、面白い。
前から、そう思っていたけど、本当に俺を喜ばせるのが上手い。
車の中で、嬉しいことを言ったかと思えば、部屋に来てからは その甘い雰囲気を作らせなかったり・・、そうかと思えば、部屋着を用意して着替えるように言ったり・・・、
なのに、俺がココに泊まることは考えてもいない。
その言い訳も「布団が無い」だ(笑)
「俺が、自分用の布団を持ってくれば、ここに泊まってもいい？」
A「ぇ・・・っと・・・・・・ん〜〜〜」
真剣に考えるAは・・・何を考えてる？
俺が意図したことを考えてる？
それとも、また 的外れなこと考えてる？
「A？ オトコは、自分に都合のいいように考えるの得意なんだよ？わかる？」
A「・・・・・ごめんなさい」
「それは・・なにに対しての“ごめんなさい”？」
A「ん・・・よくわからなくて・・ごめんなさい」
「まったく・・・」
可愛い。ほんとに・・・可愛くて・・壊しちゃいそうだ。
抱きしめると、小さくなって俺の腕の中に納まる。
「さっきの・・・車の中で言ったの・・また言って？」
Aは、顔を上げて俺を見つめる。俺は、頷きながらAに言葉を促す。
A「ジョンスシワ、ワタシノ タダヒトリノヒトデス」
「俺のこと、ジョンスって呼んでくれるの？」
A「・・・・・・・」
「いつもは・・・どっちで呼んでるの？」
A「え？」
「この前・・・コンビニでは・・ジョンスだった？」
A「・・・トゥギヒョン・・聞いてたんですか？」
「ん？ いまは・・トゥギヒョン？」
A「ぁ・・・ん・・トゥギヒョンの前だと、トゥギヒョンって・・呼んじゃいます」
「俺が居ないときは・・・ジョンスって呼べるの？」
A「・・・・・ときどき・・」
「さっきのは？」
A「日本では恋人のことは、オッパとか呼ばないで、名前で呼ぶので・・・・だったら、トゥギヒョンは・・・ジョンスさん・・だなって・・思って・・」
「イトゥク・・じゃないんだ？」
A「出会ったのは、イトゥク氏とですけど・・、付き合っているのは・・ジョンス氏だと思って・・・・違いますか？」
「違わない。嬉しいよ」
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作者名：みゆず | 作成日時：2013年6月1日 7時
