空回り？〜You ページ28
いつも忙しく部屋に来て、ナカナカゆっくりできないトゥギヒョンに、少しでも部屋で寛いで欲しいと思って、部屋着を用意してみた。
男性ものの売り場は、なんだか恥ずかしくて・・・それで居て嬉しくて・・・。
何軒もお店を見て、迷って迷って・・やっと選んで買って来た夜は、ひとりでウキウキしてしまった。
ココに来て、この部屋着を着てくれて、少しでもトゥギヒョンがのんびりできたらと思うと、嬉しかった。
でも、トゥギヒョンは驚いたのか、気に入らなかったのか、黙ってしまった。
「あの・・気に入りませんでした？」
もう一度聞いてみると、我に返ったみたいにトゥギヒョンが私の両腕をつかんだ。
「俺、これに着替えたら・・・泊まっちゃうよ？」
・・・・・・
「そういう・・・・意味に・・・とるよ？」
あ・・・。
自分の考えの至らなさに、恥ずかしくなった。
そして、次の瞬間 トゥギヒョンに抱きしめられた。
LT「さっきのつづき・・って、言ってるのに・・・」
抱きしめて、髪のにおいを吸い込むみたいに、私の肩口に顔を埋めるトゥギヒョン。
LT「泊めてくれる？」
耳に近いところで、顔を埋めたままのくぐもったトゥギヒョンの声が、私の身体に直接響く。
「・・・・・お客様用の・・・お布団・・・無いんです」
トゥギヒョンの頭に向かって、返事をすると、急にトゥギヒョンが震えだした。
え？
トゥギヒョン？
LT「・・・・・っぷ・・・ハハハハハ・・・・・」
身体を離したトゥギヒョンは、とっても愉快そうに大笑いする。
「トゥギヒョン？」
LT「・・・Aらしい・・ハハハハハ・・・」
しばらくは笑いが止まらないみたいに、ずっと笑っていたトゥギヒョンは、やっと笑うのをやめて私の顔を見る。
LT「俺だから、いいけど。他のオトコに、こういうこと・・簡単にしちゃダメだからね」
「あ・・・あたりまえです。トゥギヒョン以外には・・・しませんよ？」
LT「わかってるけど・・さ。ふふ・・じゃあ、次は布団持ってくる」
「ええっ」
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作者名：みゆず | 作成日時：2013年6月1日 7時
