きみから・・2 (ページ21)

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きみがそばで～LT ページ21

練習室に戻ってドアを開けると、一斉にみんながコッチを向く。

「みんなに、Aから差し入れ」

袋を掲げると、みんなが寄ってくる。

DH「気を使うだけじゃなく、お金まで使っちゃって・・(笑)」

EH「あ。コレ、俺食べたかったヤツ」

A「ふふ・・この間、そう言ってたの思い出したの。食べて？」

RW「僕・・これ食べていい？」

A「うん。ふふ・・」

Aが、それぞれに選んだものを誰に・・と言わなくても、それぞれが手に取る。

「当たった？」

Aの顔を覗いて聞くと、Aは嬉しそうにうなづく。

KH「ヌナ、なにが？」

SM「当たった？って？」

「ナイショ (笑)」

DH「あぁ～～～～、なんか・・見せつけてない？もぉ～～」

深夜の疲れを、忘れるひととき。

Aがそばにいることで、こんなに穏やかな気持ちになると実感する。

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練習を終えて、みんなはマネヒョンの車で帰っていく。

俺は【リーダーの責任として、日本語指導のAを送り届ける】と言う建前で、タクシーでAを送る。

A「トゥギヒョンも疲れているんですから、私はひとりで帰れますよ？」

「こんな時間にひとりで帰せるわけないだろ？それに、それを言うならAも疲れてるのは一緒だろ？」

そう言いながら、Aの手を握る。Aが握り返してきて、疲れが癒されていく。

マンションの前にタクシーを待たせて、Aを部屋まで送る。

本当は、このまま上がり込みたいところだが、Aも疲れているだろう。

部屋のドアを開けて、玄関まで一緒に入る。

入って明かりを点ける前に、Aを抱きしめる。