海外同行〜You ページ3
トゥギヒョンと食事をした数日後、旅行社の支社長に呼び出された。
会議室に行くと、亜紀も同席していた。
トゥギヒョンの言った”準備の件”だった。
支社長「ＳＭＥの広報の方から、日本語の指導と併行してＳＪの海外スケジュールにも通訳として同行して欲しいと要請がありました。Aさんは契約社員の扱いなので、当社としては、Aさんがどちらの仕事を優先するかは強制はしません。どうしますか？」
「ありがとうございます。できるだけ・・ＳＭＥの要望には応えたいと想いますが、国内では、できる限り、今までどおり観光通訳をさせて頂きたいです。勝手なお願いかもしれませんが・・」
亜紀「両方・・っていうと、大変じゃないの？」
「海外スケジュールの無いときは同行しませんし、今までどおり観光通訳をするのは問題ありませんから・・」
支社長「うちは、ありがたい話だけど。まぁ、無理はしないで。よろしくお願いします。
海外スケジュールの同行は、亜紀さんと一緒だから そっちは安心してもらって・・」
亜紀「よろしくね。頼りにしてますよ」
いつもより、多少余所行き顔で亜紀が 笑う。
「こちらこそ、海外同行は初めてなので、よろしくお願いします」
こちらも改めて挨拶する。
そんな私たちを見て、支社長は「あとは二人でよく打ち合わせて」と言って会議室を出て行った。
ドアが閉まった途端、いつもの打ち解けた空気になる。
亜紀「もぉ〜〜。前もって言ってよ」
亜紀に肘でつつかれた。
「ごめん・・言う間がなかったのよ」
亜紀「いつから？」
「え？」
亜紀「っていうか・・・誰と？が先か・・」
「ぁ・・・ああ・・・」
亜紀「ソンミン氏？・・・じゃないんだ？」
そういえば・・・いろいろ目まぐるしくありすぎて、亜紀に話してなかった・・。
「ん・・・」
亜紀「水臭いわね？」
睨まれて・・・観念する。
「イトゥク氏」
亜紀「ぅっそ・・・」
長年の付き合いダケド・・たぶん、今まででMAXの亜紀の驚きだったと思う。
「ん・・・」
亜紀「いつから？」
「・・・・先週？」
亜紀「へ？・・・先週で・・・これなの？」
「そぉ・・・いう・・・ことなんだわね？」
亜紀「さすが・・・イトゥク氏というか・・・」
「ん。少し・・・驚いてる」
亜紀「少し・・・ねぇ〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゆず | 作成日時：2013年6月1日 7時
