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こんなにそばにいるのに。
何も変わらないんだ。
そう思うと何故か悲しい。
私はなぜか苛立ちを覚えてベッドに潜り込んだ。
苛立ちが消えるまで汐恩の顔は見ないでおこう。
絶対に変な顔してるし。
するといきなり
私の布団が一気になくなった。
さっきまで布団の中にいたから部屋が眩しい。
汐恩「なに。ふてくされたん？」
ヘラヘラと笑ってそう言った。
「別に。なんでもないし。」
汐恩「しゃーないなほんとお前は。」
「えっちょっと！」
汐恩は私を軽々と持ち上げお姫様抱っこ状態に。
「ちょっと！下ろして〜！」
ジタバタと暴れて抵抗するが全然下ろしてくれない。
しばらくして
私は疲れて動けなくなった。
汐恩「やっと落ち着いた。赤ちゃんかよ。」
「…悪かったですね。赤ちゃんで。」
汐恩「はぁ…。あのなぁ。」
ため息をつきながら汐恩は呆れている。
重い女だと思われたのかな…。
そんな行動をした自分に腹がたってくる。
汐恩「どーせお前のことだから、お前しか知らない俺なんていないんじゃないか。とか考えとるんやろ？」
言っていることは図星だった。
ドキッとする。
私は小さく頷いた。
また汐恩はため息をついて
汐恩「俺、お前に嘘ついとった。」
「えっ…。」
真面目な顔をしていうものだから
はじめから好きじゃなかったとか言われるのかも。
ネガティブな思考へと傾いていく。
汐恩「すぐ思ったことなんでも言うってのは半分ホントで半分嘘。」
「嘘ってなんなのよ…。」
どういうことかわからない。
汐恩はいつも少し言葉が足らないのだ。
すると汐恩は「言わなあかんのか。これ。」と恥ずかしそうに呟いた。
「言ってよ。なんなの。」
ここまでくると気になる。
汐恩「俺、お前のことめっちゃ可愛いとかどこにも行かんといてとか思っとるけど恥ずかしいから言えてない。」
頭をかきながら照れている汐恩。
(はい…？？)
汐恩からそんなことを言われたことがないから
少し理解が遅れたが
いつのまにか
自然と私は笑えるようになっていた。
汐恩「何がおかしいねん。」
「別にぃ〜？」
愛されているのがわかって嬉しかった。
照れている汐恩は私だけのもの。
それだけで幸せだった。
「ねぇ汐恩？」
不思議そうに汐恩がじっと目を見据えている。
「どこにも行かんといてな。」
Fin
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まめらい(プロフ) - odenさん» ご感想ありがとうございます！ (2020年7月19日 18時) (
レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
oden(プロフ) - 誕生日が2月27日で與那城くんの喧嘩のお話がめっちゃ感情移入できすぎて大好きです！もっと早くこのお話読んどけばと後悔中です笑 (2020年6月7日 23時) (レス) id: 426996df08 (このIDを非表示/違反報告)
まめらい(プロフ) - ゆあさん» わざわざコメントありがとうございます！頑張らせていただきます！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 木全の話すごいリアコで読んで良かったです笑 これからも頑張ってください！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: a969d703bd (このIDを非表示/違反報告)
まめらい(プロフ) - ゆいさん» ご丁寧に感想まで…！ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますっ！ (2020年4月3日 21時) (レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクもち | 作成日時：2020年2月16日 20時
