白岩瑠姫×泣き虫な私 ページ16
『白岩瑠姫』
私の彼氏は王子様だ。
瑠「A、乗って？」
「ありがとう。」
タクシーに乗る時だって私を先に乗せてくれる。
レディーファーストは当たり前。
記念日はサプライズもしてくれる。
今日は私たちが付き合って2年目の記念日。
去年の記念日はお洒落なレストランで食事をしてサプライズケーキが出てきた。
今年はどうなるんだろう…。
少し…いやだいぶ楽しみだった。
でも
「あれ…連絡がないなぁ…。」
午後７時を回っても電話も来なければ連絡なしに会いにくることもない。
「仕事忙しいのかな…。」
もう少しだけ待ってみることにした。
時刻は午後９時。
私は瑠姫くんが記念日を忘れてしまったと思い始めた。
「大切な記念日だったのに…。」
涙がひとつ、ふたつ…私の頬を伝う。
そのまま泣き続けて
気づけば私は眠ってしまっていた。
ーーーーーーーーーーーー
「んっ…。」
私は目を覚ました。
時刻は午後10時。
1時間も寝てしまっていたようだ。
瑠「…A…起きた？」
「え、瑠姫くん…？？」
私が声のする方に顔を向けると
そこには瑠姫がいた。
椅子に座って悲しそうな表情で。
私の方に来てそっと涙の跡を撫でる。
瑠「ごめんね俺のせいで泣かせちゃったね…。」
瑠姫くんはなんでこんなに遅かったのだろうか。
何かあったのだろうか。
瑠「これ…Aに。」
そう言って瑠姫くんが私の前に差し出したのは
…指輪だった。
瑠「指輪さ…Aが昔可愛いって言ってた指輪あったでしょ…？それを探してたら遅くなっちゃって…。」
瑠姫くんとデートした時に見つけた指輪のことだ。
そんな細かいところまで覚えてたの…？
「なんで…覚えてたの…？」
瑠「当たり前でしょ。Aが好きだから。」
好きだから。
その5文字だけで私の心は満たされていく。
ちゃんと愛されている。幸せだった。
瑠「もう絶対に泣かせない。結婚してほしい。」
これ以上の幸せはないだろう。
「はいっ…。よろしくお願いします…！」
瑠姫くんは私を抱きしめて私の背中をさする。
私はそんな彼に甘えて彼の服を濡らす。
瑠「明日はどこかへ出かけよう？俺のお嫁さん？」
私は彼のプリンセスになれたかな…？
世界一幸せな瞬間を大好きな彼と過ごせたこの日を
一生忘れない。
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まめらい(プロフ) - odenさん» ご感想ありがとうございます！ (2020年7月19日 18時) (
レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
oden(プロフ) - 誕生日が2月27日で與那城くんの喧嘩のお話がめっちゃ感情移入できすぎて大好きです！もっと早くこのお話読んどけばと後悔中です笑 (2020年6月7日 23時) (レス) id: 426996df08 (このIDを非表示/違反報告)
まめらい(プロフ) - ゆあさん» わざわざコメントありがとうございます！頑張らせていただきます！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - 木全の話すごいリアコで読んで良かったです笑 これからも頑張ってください！ (2020年4月5日 17時) (レス) id: a969d703bd (このIDを非表示/違反報告)
まめらい(プロフ) - ゆいさん» ご丁寧に感想まで…！ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いしますっ！ (2020年4月3日 21時) (レス) id: eb620c9596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクもち | 作成日時：2020年2月16日 20時
