偽女子モドキ〝緑〟 (ページ9)

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女子力　９ページ9

(倉崎 side)

紗愛「大丈夫？どしたん？」

『いや、あの人。同じクラスの男子で。』

紗愛「そなんや。気付かれたくないん？あいつに。」

『うん。』

色々とヤバイし、ね。

ついでに言えば、あのギターの人もヤバイかも。

大倉くんの友達ぽいし。

ｶﾞﾁｬ

錦戸「すばるくん、ごめん！遅れた！」

渋谷「おん。思い切り遅れたな。」

あ、亮やん。

錦戸「怒らんといて！すばるくん！」

もう、かなり怒っとるで。

渋谷「おん。····ええよ。」

え、すげー！亮！

丸山「亮ちゃん！」

錦戸「マルやん！久しぶりやな！あと章ちゃんも！」

安田「おん！久しぶりー！」

あ、れ？知り合い？

渋谷「おい、説明せえ。」

錦戸「俺ら元同中やってんな。」

安田「おん。あと外でバスケやっとる大倉もな。」

丸山「え、たっちょんおるん⁉」

あー、ヤバい。ヤバいヤバいヤバい。

『亮、ちょっと良い？』

錦戸「え····、待って。怖いんやけど。」

『亮にお願いがあるの！』

このままいったら、絶対バレるし。

『大倉くんに私が倉崎Aだってこと言わないで。』

錦戸「え、何で？」

『からかわれたりしたくないの！亮なら分かるでしょ？』

いまいち、ピンときてない亮。

『あと、あのギターの人にもバレないようにして。』

錦戸「あ、章ちゃん？」

多分、その人。

『お願い！』

錦戸「頑張るけど、それ横山くんたちにも言った方がええんちゃうの？」

あ、そうだね。

『亮｡言っといて。』

錦戸「おん。····人任せなん変わってないなぁ。」

一言余計。

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