偽女子モドキ〝緑〟 (ページ22)

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女子力　22 ページ22

(倉崎 side)

紗愛に、あいつだけは気を付けろ言われたんだけどね。

いや、うん。別に本当は悪い人ちゃうからね？ちょっとアレやけどさ。ええやつに違いないわけやし。

いや、ムカつくとこはあるけど悪いやつちゃうねんで？······ってコト早く紗愛に気付いて欲しい。

大倉「おはよー。」

『·····おはよ。』

寝癖が目立ってて眠そうな挨拶をするこいつ。
大倉の別の名は「大熊くん」って安田章大くんが言ってた気ぃする。

大倉「なぁ、英語のノート貸して。」

はい、写すんですね。
狡いことしようとしとるやつに貸すわけないやん。

あほちゃうか、こいつ。

しかも、昨日の今日やで？

大倉「まぁ、えーけど。」

じゃあ、良いやん！
何で聞いたん⁉

prrrrrr. prrrrrr.

········横山さんじゃないですかー。
ヨコが私に何の用があんねん。

大倉「どっか行くん？」

『電話ですけど？』

大倉「誰から？」

『言う必要ありますか？』

ないね？ないよね？ないですね？はい。

はぁ、めんどくさいやつ。

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