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Ｓｉｄｅ 翔
翔「松岡さんは父を知っているんですか？」
松「まぁな････写真だけ見たが
お前ら兄弟によく似た人だったよ。」
･････そーいえば、智くんが昔、よく言ってたな。
智「翔くん、まーくん、和、潤くんはみんなよくお父さんに似ているよね。」
って･････
翔「それ、よく聞きました。」
松「だろっ････領は母親似だけどな！」
翔「確かに、松岡さんに似ているところと
言えば、芯があるところとか」
松「なんだとー
まぁ････確かにアイツは無駄に芯が堅いからな」
松岡さんはまるで、自分が褒められたみたいに嬉しそうに顔を緩めた。
もう少し･････父たちの話を聞こうとした瞬間リビングの扉が勢いよく開いた。
「翔さんっ！ さと････さんが････さとしさんが」
様子がかなりおかしい潤だった。
翔「潤！？ どうした？」
パニックをおこす一歩手前の頭を撫でながら、ゆっくりと言葉が出るのを待つ。
潤「智さんが････おかしい」
やっと出た言葉は、俺を不安にさすには十分すぎる言葉だった。
松「とりあえず、上行くぞっ！」
松岡さんは急いで階段をかけ上がっていく。
翔「潤も行くぞっ！」
･････少しの沈黙が続いた。
潤「ねぇ しょ･･さん････
怖いね････｡」
潤は泣きそうな声でうつ向きながら必死に俺に伝える。
翔「なにが････？」
解るような気がするが、潤の口から直接聞きたかった。
俺は潤の手を引っ張って、ソファーに座らし、背中を撫でてやり、潤から答えが出るのを待つ。
潤「変わっていくのが怖いよ
今まで幸せで、智さんも笑顔だったのに」
翔「じゅん････」
潤の弱気な部分を久しぶりに見たような気がした･･･｡
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2014年6月19日 22時
