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イチゴを一個。 ★ ページ3
アイドル×果物屋
彼は、だいたい3日に一回。イチゴを買いに来る。
イチゴがない季節は、一週間に一回程度、果物を買っていく。
伊「いらっしゃいませ。」
山「イチゴ、あります？」
ほら、今日も。イチゴを買いに来た。
他の店員さんの話によると、彼はアイドルらしい。よくわかんないけれど。
伊「とちおとめ1パックで、568円です。」
山「じゃ、これで。」
でも、アイドルなのは本当。毎回出して来るのは、ブラックカードだから。
マスクをつけて、ニット帽だなんて。顔すら見えない。顔が見えたら、わかるのだろうか。
伊「こちら、商品です。」
山「あっ、あの、」
伊「はい？」
山「これ、俺の連絡先です。気が向いたら、連絡ください。」
伊「へ？」
山「そ、それじゃあ。」
……ん？
渡された紙を急いで開くと、そこには「山田涼介 090…」と書かれている。
はて、さて。
なぜ俺に渡す？よくわからないんが……、友達が欲しかったのだろうか。
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