第46話 ページ47
A side
あの後もだらだらと話し続けてしまい、日が落ちようとしていた。
「そろそろ帰ろっか。」
今井「こんなに怪我している華奢な女の子をぉ〜、こんな時間にぃ〜、1人で帰す訳にはいかないぃ〜。ですからこの今井。Aさんの護衛を致します。」
「だーかーらー、気持ちだけ、ね?」
『帰ろっか。』と言うと途端に騒ぎだした今井くん。懲りない男だなぁ〜、と感心した。
伊藤「でもAちゃん、流石にそれで1人は危ないんじゃ…頼りになるか分からないけど、今井がいた方が…。」
「いや、大丈夫、智司と一緒に帰るから。ね?」
智司の方を見れば『当たり前だろ。』と言って頷く。
頷いた智司を見て、伊藤くんは何かを察した。
伊藤「あぁ〜、そういう事か…。てことだ今井。もうAちゃんは諦めろ。」
今井くんはまた訳の分からん、という顔をして、渋々1人で帰った。
「だったら明美たちを送って欲しかったかな〜…。」
私が呟いたのを三橋くんは聞き逃さなかった。
三橋「では、わたくし三橋が……明美ちゅわん達を…送っていきます。」
キランッと効果音がつきそうなほどキレキレな動きと、なんとも言えない表情でかっこつけた三橋くん。『じゃあよろしくね。』と伝えると、間抜けな返事が帰ってきた。
「んじゃ明日ね、京子、明美!」
『さよならー』『ばいばーい』とそれぞれ声をかけて、今度こそ帰路に着いた。
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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時