第37話 ページ38
A side
京子はギリギリ意識を持っているが戦える状況じゃない。
伊藤くん、ごめんなさい。可愛い彼女をこんなにも傷つけてしまって。
男2「考えてる余裕あるの?おねぇさん。俺らに黙って着いてきてくれたら勘弁してあげるけど?」
あいにく、彼氏がいるんでね。なんて答えずに再び地を蹴って殴りかかった。
「くっそ…」
男1人を相手にしてる時、他の男が突っ立ってる訳が無い。容赦なく、殴りに来るんだ。
1人に集中すると横から蹴りが来る。
まだ後ろのやつは動かないのかよ…!!
「っらあ!!」
側頭部に拳を入れる。やっと1人減った。
「ふぅ…っ、はぁ……はぁ……」
辛い、痛い、苦しい。
動きすぎて肺が苦しい。男の筋肉質な体を殴っているから拳が悲鳴をあげている。仲間をここまでやられて辛い。
ごめんね、ごめんねみんな。
男4「はい、これでおーしまい!」
かなり重い一撃をくらい、校門の近くまで飛んだ。
「い゛っ!」
背中を強打して思わず声が出る。
男4「なぁ、まだ耐えてんぞこいつ。どうする?」
男5「……地獄送りだな。」
このまま殴られ続ければ、間違いなく動けなくなる。
ふらふらとその場で立って、
「来い…よ、まだやれんだろ。」
と睨みつける。
1人が走って来たため、それを躱して、バランスを崩したところに踵落としを入れる。
男4「ぐっ!」
男4「てんめぇ!舐めてんだろ!!」
そいつが声を荒らげたと同時に私はある方向に走り出す。
骨、折れてるのかな…。走るたんびに左足がズキズキと痛む。
あとは私の体力が持つかどうかと、警察が来ないかどうか。警察が来たらおしまいだ。もう逃げられない。
男4「お前!逃げんじゃねぇ!」
声を荒らげる男と、静かに追いかけてくる男。
傍から見たら相当やばい集団だ。
「…あっぶな!」
多分黙っている男が石を飛ばしてきた。
間一髪、それを躱す。
男4「体力鬼かよ!」
お前らの方がよっぽど鬼だ。こんな傷だらけの女を全速力で追いかけてくる。
出血量が多いせいか、視界がくらくらする。
やばい、ほんとにやばい。
もう持たない…と諦めかけた時、やっと目的の場所が見えてきた。
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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時