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第35話 ページ36

A side

ここの学校名は青い嵐と書いて恐らく『せいらん』と読むのだろう。


私の通う学校と同じ読み方なんて気に食わない。
絶対潰す。



明美「…!あ、あいつらです!」


明美が目を見開き、少し小さな声で私と京子に知らせた。


京子が獣の如く突っ込もうとしているのを制止する。


京子「なんでだよ!」


声を荒らげる京子に『ちょっと待ってね、いきなりじゃ相手の戦力が読めない。』と伝えて渋々了承した。


「昼休みにわざわざうちまでどうも。」

私が相手に声をかけると、


女1「あーらぁ〜?見ない顔ね。うちと同じ学校名なのが気に食わないから早いところ潰しちゃおうと思って♡」


心底気持ち悪い女だな。直感的にこいつは苦手だ、と判断した。


女2「こんなブスたちに構ってないでさ、早くケチャケチャにしちゃおうよぉ〜♡」


開いた口が塞がらないって恐らくこのことを言うのだろう。


京子「てめぇら舐めんじゃねぇぞ!」


京子の怒声を合図に殴り合いが始まった。と同時に私は後ろへ下がる。


女3「やぁだぁ〜!さっき声掛けてきた野郎、雑魚なんじゃないの〜?可哀想ねぇ〜、そんな雑魚と行動を共にしてて♡」


なんでこいつら全員語尾にハートが付くんだよ、と悪態を吐く。


京子「あいつは私らより強ぇんだよ!お前らなんかに出す玉じゃねぇんだ!」


『あらそう、残念だわ♡』とこれまたハートをつけて軽く流し、お互いに殴り殴られを繰り返す。


女子でここまでやるって事は男子は相当。厄介な相手だな、ほんと。

うちの下っ端は何人か地面に伏せている。残りは京子と明美、それと5、6人の下っ端ちゃん。


対して相手は1人だけ欠けて残り2人。ただ、一人一人が強いから正直不安が残る。


京子「っらあ!」


京子の声が聞こえて再び人数を確認すると、相手の女子は残り1人になっていた。


女1「くっそ!くっそ!くっそぉーーー!あんたらなんか、うちの男子がケチャケチャにしてくれるもんね!!」


「負け犬の遠吠えってやつか…。」


女1「うるさい、うるさい、うるさぁーい!やぁーーーん!!たぁすけてぇぇぇーーー!!」

これはまずい、と思って地面に伏せている下っ端2人を近くの木にもたれかけさせる。


「ごめん、無理させて。」


完全に気を失ってしまった2人の前に立つと、校舎の中からいくつか人影が見えてきた。


4、いや、5か…。


「京子、明美。」


私が声をかけると、冷や汗を垂らした2人が頷いた。

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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時

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