第30話 ページ31
A side
待ちに待ったと言っても過言ではない昼休みがやってきた。
「んじゃ、京子、明美、行ってくるね!」
京子「やっぱ行かない方が…」
京子に言われて、『「伊藤さんがハゲになってたらどうしよう?!」とか言って確認しに行ったのはどこの誰よ?』と返す。
明美「気をつけて、くださいね…。」
「そんなヤワじゃないよ、私。」
『大丈夫、なんかあったら逃げてくる。』と伝えて、教室を出た。
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智司 side
朝、新しいセンコーが来たと言われたから教室に行ってみたら、元ヤクザの剛田とか言うやつがいた。
こいつ、こないだボコッた気がするな、と思い、相良に目をやると頷いた。
授業を受ける気はさらさらないからとりあえずたまり場へ向かう。
相良「ったくよォ、軟高にあいつが行ったって噂を昨日くらいに聞いたばっかなんだよなァ…。なぁにやってんだか。」
確かにそうだ。それほどやばいことをしたのだろうか?三橋と伊藤がボコったとの噂も聞いた。
下っ端「あいつ、この間俺らがボコったことに対する仕返ししに来たんじゃ…」
相良「っるせぇなぁ、天下の開久様だぞ?弱っちぃこと言ってんじゃねぇぞクズが。」
下っ端「すっ、すいません!!」
そうこう話していると、怒声がたまり場に響いた。
??「授業を受けろ〜!」
相良「問題児のご登場かァ?」
「のようだな。」
授業を受けろ?元ヤクザに言われたくはねぇな。
「なんか用か?オッサン。」
いつものソファに座り、そいつを睨みあげる。流石は元ヤクザと言ったところだろうか。俺の睨みにはまず怯まない。
剛田「こんな所になんでこんなものがある!タバコはやめなさい!」
相良「うるさいねェ。元ヤクザに言われても説得力無ぇんだよなァ。」
ほんと、相良の言う通りだと鼻で笑う。
「この間、俺らにボコられたこと気にしてんのか?」
と問うと、『なんのことかさっぱりだな』と言う。てことはそれなりに気にしてんのな、と考えて、相良と顔を見合わせる。
相良「天下の開久様になんか用かぃ?」
相良がそう言うと、『高校生は高校生らしく授業を受けろ!タバコを吸うな!こんな所に溜まるな!』と騒ぎ立てる。
この手のヤツは苦手だとその場で判断する。どうやってこいつを追い払おうかと考える。面倒くさいことにはしたくない。
仮にこいつがまだヤクザと繋がっていたら面倒だ。
考えていると、目の前に拳が振り上げられた。
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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時