第22話 ページ23
智司 side
予定通りにサテンに着いて、色々話を進めていく上で、いつ言おうか、とタイミングを見計らっていた。
そんな中で、また
『ぶっちゃけ聞いてもいい?』
と言うA。
またか、と思いながらも返事をする。
A「彼女は居ないって言ってたけど…。……好きな人って…居るの?」
絶好のチャンスだ。言ってやろうじゃないか。
当たって砕けてやる。←
「………お前だ。」
一瞬で顔に熱が集まる。
A「へぇ、そっか。私か。私だったん……………はぁっ?!え!いま!今今今!いま、な、な、ななんて、なんて言った?!」
どんだけテンパってんだよ笑
お陰で緊張ほぐれたわ
「だから、お前だって」
A「ほ、ほ、ほほほ、本気?」
「なんで俺がこんなネタで嘘つかなきゃいけねぇんだよ。」
A「あの、もう1個聞きたいことあるんだけど」
「なんだ?今度は」
なんかやけに緊張してきた。
Aが珍しく真顔でこっちを向いてる。
A「私…ね、いや、私も…、智司さんのこと……好き…なの。えっとその、お付き合いとかよく分からないんだけど、お付き合いして貰ってもいいですか…?」
まさかの両思いだったってわけだ。
「あたりめぇだろ。」
頬を赤らめ、涙目になりながら喜んでるA。
今なら言える。
『その全てが愛おしい。』
A「智司さん、」
「智司…って呼んでくれ。」
A「う、うん。さ…智司…。」
頬を赤らめながらも呼び捨てで呼んでくれたA。
「どうした?」
A「これから学校一緒に行かない?途中までだけどさ…。」
「俺はお前を学校まで送るつもりだったんだが…。」
その瞬間、驚いた顔をした後にとても喜んで『やったぁー!』なんて言っていたのが可愛かった。
気づいた時に置いてあったレスカも飲み終わり、席を立った。
A「だーかーら、私が払うってば。」
「こんくらいいいだろ、俺が払う。」
何回か言い合いをしたあと、Aが先に折れた。
少々不貞腐れているAの腕を引いて、サテンを後にした。
A「また…借り出来ちゃったじゃない。」
「気にすんな。」
そう言って俺が鼻で笑うと、Aは頬を赤くした。
「どうした?」
A「別に…。京子とかに会ったらどうしましょう。」
はぁ、とため息をつくAをまた引っ張る。
「会いたくねぇなら早く帰んぞ。」
そう言うとまたAは頬を赤らめた。
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玲美(プロフ) - 面白いです!!💕 (3月20日 4時) (レス) @page50 id: e0cb024252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆみゆぽん | 作成日時:2019年1月2日 17時