成蘭高校のもう1人の番 (ページ18)

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第17話ページ18

A side

京子と別れ、家に入って、ちょっとしたご飯を食べた後、知らない番号から電話がかかってきた。

「…はい。」

『明日の放課後。お前の通ってる高校に1番近くにある廃工場に来い。来なかったらお前の大切な相棒がどうなるか分かってるよなぁ。ｸｸｸｯ』

「分かりました…。行けばいいんですね。」

『来れば良いんだよ。物分りの早い女で助かるぜぇ。』

そう言い残して切れた。

どこかで聞いたことのある声。決してヤクザでないことは分かる。だって、どこかで会ったことがあるはずだもん。

「私と京子の通っている高校を知っていて、かつ私に会ったことのある人。……まさか…。」

嫌な予感がしたが、明日に備えて寝ることにした。

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～次の日～

智司 side

今日はやけに相良が嬉しそうだ。喧嘩を吹っかけに行きたい、と一言も言わない。

「何かあったのか？」

相良「いやぁ、ちょっと今日色々あってよォ。」

放課後辺りに誰かをまたやる気か…。

相良がどっか行こうとしたら尾行だな。

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A side

今日の放課後のことを考えていたら、全然授業に集中出来なくて、あっという間に6時限目を終えた。

京子「A！一緒に帰ろう!!!」

「ごめん、今日用事があって。」

京子…嘘ついてごめんよ。だけど、今日だけ許して。お願い。

明美「珍しいっすね！京子さん！私と帰りませんか！」

京子「明日は絶対一緒に帰るかんな！何かは知らないけど、取り敢えず頑張れよ！」

京子の方にももしかして電話があったの…？それとも、勘が強いから偶然？まあいいや。

京子達が帰るのを見送って、言われた通りの位置に向かった。

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智司 side

相良が1人でどこかに行こうとした為、下のヤツらを溜まり場で待たせて尾行をする。

ルート的には成蘭の方に行ったはずだ。

早すぎるとバレる可能性がある為、もう少し時間を置く。

まさか…廃工場だったり…。

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A side

私が目的地についてからしばらく経つと、見覚えのあるやつが入ってきた。

「お前、あん時の!!!なんで私の番号知ってるんだよ！」

相良「この間お前が番号書いた紙落としたからだ。もう少ししっかり管理しろよなぁ。」

不敵に笑い、少しずつ近づいて来た。