轟氏に妹が居た事について【ヒロアカ】 (ページ38)

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今度はページ38

ぼふんっ、

教室中に煙が充満した。

「なんか、懐かしい景色が見えるんだけど…」

「……A？」

色合いが特徴的な短い髪、コスチュームだと思われる服を身にまとった、二十代くらいの女性が居た。

「……焦凍が、私より小さい…？今って何年？」

麗日さんが戸惑いながらも何年か伝えれば、彼女は「10年、前」と呟き顔を青くした。

「A？」

「ごめんね、未来の方で個性が発症して混乱した子供を落ち着かせようと思ったら過去に来たみたいだ」

「…戻る方法…は？」

「分からない。方法が分かれば誰か来てくれる筈だけど、どうしよう、過去の私が未来に行ってるとしたらヤバイよね……あいつ、大丈夫かな、未成年の私には流石に手出さないよね…？」

……あいつ？彼女の、恋人だろうか？

「あいつって誰だ？」

「……あー、えっと、恋人。誰かは追求しちゃダメだよ？」

「10年後のAの恋人！？え～！めっちゃ気になる！」

「誰と付き合ってんの？」

追求するなと言われたら追求したくなるのが人間の性だ。

「未来変わっちゃうし…10年後のお楽しみだよ」

人差し指を口元に寄せた仕草に上鳴くんや峰田くんは「おお…」と感嘆の声を漏らす。

髪が短くなり容姿は無邪気なように見えるが、仕草の一つ一つが妖艶さが滲み出ている。これは男性ファンも女性ファンも多いだろうと思った。

ぼふんっ、

また教室中に煙が充満した。

「A！」

「わぁ、勝己だ。戻れる方法見つかったんだね！」

かつき？呼び捨て！？

「もしかして…」

「またね」

呟いと僕に彼女は口パクで「秘密」と言った。