吸血衝動 ページ6
結局の所、一応推薦は受けてみることにした。
推薦と言っても、落ちる可能性はあるだろうから。
まあその結果、落ちたんだけれどもね！
で、本命のサポート科の受験日当日。
ヒーロー科と同じ日だったらしく、私と出久は一緒に雄英高校に来ていた。
ひゃー、いつ見てもデッカい。
勝己に出会い、麗らかな可愛い女子に出会い、間接的に出久に女子と認識されていないことを知り傷つき、現在試験会場。
はつめめい
漢字は分からなかった。
と、出会った。
うん、変な人だった。
取り敢えず、纏めるとするならば。
多分受かった。
の、一言だと思う。
一流企業に就職だぜヒャッホイと喜ぶ。
家に着いて、ソファーにぼす、と寝っ転がる。
両親は、中二の頃から海外出張。
「あー、疲れた」
うとうととしてきて、初めて自分が緊張していたことに気付く。
そのまま体をソファーに委ねて、眠った。
「はっ」
目が醒める。
「今何時！？」
夜の9時だった。
「ご飯……食べ損ねた」
さしてお腹が空いていないことに気付き、シャワーを浴びることにした。
「喉乾いた」
冷蔵庫を開けて、炭酸飲料を豪快に飲む、が、喉の渇きは治らない。
「血、飲みたい」
真っ赤で新鮮な血が。
毎月配給される輸血パックにストローを挿してずずっと音を立てて飲んだ。
「うぇ……不味い」
喉の渇きは治まり、血特有の鉄のような匂いが鼻につんと沁みた。
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作者名：ヒロアカlove | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月20日 16時
