吸血衝動【MHA】 (ページ4)

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トマトジュースページ4

「おまえさァ幼馴染みなんじゃねえの？」

「さすがに今日のはやりすぎ」

「俺の道にいたのが悪い」

道に転がっていた何かの詰まったペットボトルを蹴った。

「ガキのまま夢見心地のバカはよぉ…見てて腹が立つ」

ボンッ、と爆破する音に、後ろの奴らは

「「わ」」

と、声を出した。

「つーかてめェらタバコやめろっつったろ！！バレたら俺の内申にまで火の粉かかんだろ…」

後ろを睨み怒鳴ると、二人は俺の後ろを指差してアホらしく口を開けた。

「「お…おい！！」」

「？」

「良い“個性”の

隠れミノ」

その瞬間、俺はドブに飲み込まれた。

「おおォオオオ！！！」

こんなドブ男にぃい俺が呑まれるかあああああ

全力で抵抗して、抵抗して、不意に、幼馴染みの顔が浮かんだ。

好きで、気に掛けて貰いたくて、何度もちょっかいを掛けたあいつ。

俺はうざがられてたのに、あいつに笑いかけて貰えるデクが、羨ましかった。

記憶が飛びそうな時、あいつの声が聞こえた。

「勝己ィ！！」

走って来る、泣きそうな顔で。

何で、そんな顔。

デクの野郎も来て、止まれと制止されても、二人は走って向かってくる。

「出久ゥ！？」

今気づいたのだろうか、目を丸くしてデクを見た。

「かっちゃん！！」

「何で！！てめェが！！」

「足が勝手に！！何でって…わかんないけど！！！

君が

助けを求める顔してた」

「勝己！出久！」

個性の粘土化を使って俺を引き剥がそうとする。

その時、憧れた人の声がした。

「君を諭しておいて…己が実践しないなんて！！！

プロはいつだって命懸け！！！！！！」

“DETROITSMASH”

右手一本で天気が変わり、その後、俺は賞賛され、幼馴染み二人は叱られた。

幼馴染みの一人は個性の使い方については賞賛されたが。