吸血衝動【MHA】 (ページ12)

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吸血衝動ページ12

「粘土、大丈夫か…？」

見りゃ分かんだろ、血ィ飲みたい、意識飛びそう……。

「口開けろ」

「……？」

居たのは勝己で、言われるがままに口を開く。

指を突っ込まれて、いきなりのことに驚き過ぎて噛んでしまった。

血を飲むと、止まらなくなって、そのまま暫く飲む。

「そろそろやめろや吸血女…」

「…ごめん、ありがと」

これで暫く行ける。

ボロボロに崩された肌が、見る見ると元に戻って行く。

きっと私の目は深紅に染まっていることだろう、嗚呼、なんて悍ましい。

取り敢えずそこらの敵を殴って鞄の中に入っていたサポートアイテムで、敵を素早く拘束する通称ぐるぐるくん(←発目命名)を使ってどんどん拘束していった。

「粘土(クレイ)化」

ずぶっと敵が地面に埋まるのを見て、解除した。

敵はいきなり足が地面に埋まって混乱している様だ。

それらを殴って気絶させ、その隙にまた拘束していった。

「良いね……！良いよ粘土A…！ますます欲しくなった……！」

ぞわっと肌が粟立って、思わず後ろに飛び退く。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

思わず泣きそうになりながらも頑張った。

あの後オールマイトが来て、雄英の来れる先生が来た。

敵は撤退したけど、思い切り私を誘拐発言したから、安全措置として何か考えると言われた。

取り敢えず今日は出久と勝己、パワーローダー先生に送ってもらうことになった。