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「______てなわけです 。」
ar「そっか ...」
手短に話すつもりだったのに 、あまりにもこの人が真剣に聞いてくれるから
つい全部べらべらと喋っちまった 。
ar「御前さ 、
よくここまで頑張ったな 。」
「...へ 、」
...頑張ったな 、?
だいたい人にこういう事を話すと 、可哀想だとかなんだかんだ言われ 同情されるだけだった 。
俺は 、同情されるのが凄く嫌いだ 。自分が負けた気がするから 。
でもこの人は 、違う
ar「だってさ 、そんな辛い出来事から10年もたってんだぜ ?
普通なら死のうとか考えるじゃん 。なのにこうやって強く生きてきて 。
御前すっげえ強いやつだと思うよ 。ほんとによく頑張ったな 。」
「は 、 ...御前に何がわかんの 、」
ar「俺も同じ事あったから 。」
「え 、...」
ar「でも俺の痛みと御前の痛みは勿論ちげえと思うし 、
今の俺より御前の方がよっぽど 辛そうな目してんもん 。」
この人も 、俺と同じ事が 、?
なのに今 、何でこんなに笑顔でいれんの 、?
ar「俺さ 、人に同情されるのすっげえ嫌いでさ 笑
このままの俺じゃだめだ 、って思って父さんと母さんの分まで
精一杯生きる 、って決めたんだ 。って 、俺の話してごめんな 、」
「... すげえ 、」
ar「そうか ?笑
俺は御前の方がよっぽど凄いと思うけどな 。」
... なんかこの人 、ほんとすげえ 。
人を元気づけるって言うか 、マイナスじゃなくてプラスに持っていってる様な 。
ああそうか 、この人は
自分の幸せを 、自分自身で手に入れたんだ 。
ar「ん ?なんか御前 、目付き変わった ?
まあとりあえず 、ちょっとこっち来いよ 。」
俺は返事することもなく 、無言で有岡さんの方に行った 。
すると有岡さんは 、椅子から立ち上がり 、俺を抱きしめた 。
「え 、ちょ 、...」
俺が有岡さんの腕の中で反抗するも 、有岡さんの力が結構強くて全然とけない 。
ar「ちょ 、じっとしてろ 。」
さっきより少し低い声のトーンで言われて 、俺は思わず動きが止まる 。
ar「おま ... やまださあ 、下の名前何 ?」
「え 、涼介 、」
ar「んじゃ涼介 、
今なら泣いていいから 。きっと今まで 、沢山苦しんできたし悩んできたんだろ ?
一人で生きてきて 、辛いことも我慢してきたと思うんだ 。
今 思う存分泣いて 、また立ち上がって頑張ろうぜ 。」
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玖 雨 - 更新待ってます !頑張ってください !! (2018年6月10日 19時) (レス) id: 1a897f84c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空 羽 | 作成日時:2018年6月10日 15時