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5日目。
今日は外回りの仕事の後、直帰OKだったので寄り道せず真っ直ぐ帰宅した。
まだ夕方だ。いのおはは人間の姿でいるだろう。
「ただいまー!」
「おかえりぃー!」
満面の笑顔で出迎えて来てくれて、俺に抱きつく。
すると、顔を上げて目を閉じるいのお。
「ふはっ!キスして欲しいの?」
「んーっ!」
可愛いな…と、待ち構えてる少し突きだされた唇にかぶりつく。
「んぅっ…ん」
漏れる吐息にゾクッとした。
無意識に煽ってくるから、たまらない。
ゆっくり時間をかけて、柔らかい唇を味わう。
「ぷはぁー!きす、きもちぃにゃー!」
「それは良かった」
「ね、やぶ」
「ん?」
俺の手を取り、指を絡めながらうつむいた。
「…どうした?」
「あのね、今夜は…ぼく…このままの姿でいるから、いっしょに…寝てほしいにゃ」
「…どういうこと…?猫に戻らないのか…?」
「今夜は、戻らないにゃ。だから、この姿のぼくと…寝てくれる…?」
「なんで…今夜は戻んないの…」
「お願い…!今夜だけ…」
どういう事なんだ…?
この"夢" は
どういう結末を迎えるというのか
いのおも風呂に入りたがったので、一緒に入った。
いつも猫の姿のいのおと寝てたベッドに二人で入る。
「狭くない?」
「だいじょうぶ…ぎゅって…していい…?」
「いいよ。もっとこっちおいで」
抱き寄せると、素直にくっつく。
「やぶぅ」
「ん?」
「ずっと、だいすきだから…ね」
水分たっぷりの瞳で俺をじっと見つめる。
たまらず、唇を塞いだ。
「んん…っ」
そのまま舌でいのおの唇をこじあける。
するりと自分の舌をねじ込むと、びくっと跳ねたがすぐ受け入れてくれて、ぎこちなく応えてくれた。
「ふぅ…んぅっ」
「いの…すき…だ…んっ」
「や、ぶぅ…ん」
何度も何度も、お互いの舌を絡めあって、そっと離したら、いのおは満足そうな顔をして微笑んだ。
猫の姿の時にいつもしてたように、胸に抱き抱えて二人ぴったりくっついて眠りにつく。
何故か胸騒ぎがしたけど
いつの間にか、深い眠りに落ちていた。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございました(≧∀≦) ええ、薮家のアイドル、とーっても美猫さんですよぉ♪♪ これからふたりと1匹でいつまでも楽しく暮らしていくことでしょう…(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ありがとうございます!不安にさせてしまいごめんなさい(><) 途中わたしも泣きそうになりながら書いてましたが笑、無事みんな幸せにしてあげられました〜!! (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - さくらもちさん» ありがとうございます! そんなに癒しになったとは、嬉しい限りです(≧∀≦) また次のお話でもぜひお立ち寄りください♪ (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!成長したいのおくん、さぞや美猫に…うっとり。行動力のある伊野尾先生と溺愛な飼い主さんの今後も幸せでありますように(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!ハピエンで良かったー!また、いのおがいなくなっちゃう??と不安にかられながら読んでましたー!ほんとにみんな幸せでよかったですっ! (2020年8月2日 22時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2020年7月8日 22時