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年が明けて、1月末の週末。
いよいよ引っ越しの日。
同じマンション内なので、自分で運べるものはどんどん運んでいく。
いのおを抱っこして…と思ってたら、トコトコとついてきた。
「ついてこれる?」
「にゃっ」
エレベーターに普通に乗った笑
ホント手がかからない子で助かる〜♪
慧の荷物は全て届いていた。
「おっ!いのおくん来たね〜!」
「にゃあ!」
新しい部屋を散策し始めたので、俺は引き続き荷物を運ぶ。
「ふー!とりあえず運び終わった〜!」
「お疲れさま〜!」
ベッドは俺が使ってたセミダブルのをそのまま使うので、もう寝れるようにしてある。
「片付けは明日も出来るしね」
「ひとまず休憩しよ。いのおー?」
おやつあげないとな。
寝室の方から駆けて来た。
お気に入りの液状のおやつをあげると、あっという間に食べてしまった。
「にゃう!」
「美味かったか?」
「宏太、コーヒー淹れたよ」
「ありがと」
ほっと一息。
「…今日から…一緒に住むんだな…何か不思議な感じ」
「ふふ、宏太も?俺も…思ってた」
「ずっと…一緒にいれるってことだよ?」
「そうだね。そしてもう俺自分の家に帰らなくていいんだよ。楽だな〜」
ほわっと微笑む慧に、不意にどきっとして
次の瞬間、ぷるっとした唇に…キスしてた。
「…っん」
びっくりしたようだったけど、すぐ応えてくれる。
「ん…っふ」
ちゅっ、ちゅっとふたりの舌が絡み合う音がして…よりドキドキが増してくる。
ゆっくり唇が離れる。
「ありがとう…慧」
「宏太?」
「いのおも」
「にゃっ」
いのおが俺の膝に乗った。
頭をゆっくり撫でて…改めて慧を見つめる。
「ふたりには…感謝してもしきれないよ。俺を助けてくれて、ありがとう」
「こう…」
いのおが俺の手に頭を擦りつけてくる。
「いのおが助けを求めたのが慧でホント良かった。こんなに大切って思える人と出会えた」
「そんなの…俺だって同じだよ…」
慧の瞳がうるんでいる。
「こんなに…大好きって思える人に出会えた…」
「にゃあ!」
俺の指をぺろっと舐めて、今度は慧の膝へ行く。
慧が抱っこすると、頬を舐めた。
「ふふ、ちゅーしてくれた」
「あははっ!」
いのおごと慧を抱き寄せて、ぬくもりを確かめあって
新しい生活が…始まる。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございました(≧∀≦) ええ、薮家のアイドル、とーっても美猫さんですよぉ♪♪ これからふたりと1匹でいつまでも楽しく暮らしていくことでしょう…(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ありがとうございます!不安にさせてしまいごめんなさい(><) 途中わたしも泣きそうになりながら書いてましたが笑、無事みんな幸せにしてあげられました〜!! (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - さくらもちさん» ありがとうございます! そんなに癒しになったとは、嬉しい限りです(≧∀≦) また次のお話でもぜひお立ち寄りください♪ (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!成長したいのおくん、さぞや美猫に…うっとり。行動力のある伊野尾先生と溺愛な飼い主さんの今後も幸せでありますように(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!ハピエンで良かったー!また、いのおがいなくなっちゃう??と不安にかられながら読んでましたー!ほんとにみんな幸せでよかったですっ! (2020年8月2日 22時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2020年7月8日 22時