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"けい"ちゃん…?
「やっぱりけいちゃん!2週間くらい前から居なくなったから…心配してたの。貴方がたが世話して下さってたの?」
「あ、ええと」
簡単に説明すると
「そういえば…その先の十字路で事故があったって聞いたわ」
「はい、それが僕でして…」
「そうだったの…ご無事で良かったわ。貴方もけいちゃんも」
「ありがとうございます」
「けいちゃんの飼い主さんね、おじいさんだったんだけど、心臓に持病があって。発作を起こして突然亡くなってしまったの。身寄りも無かったから…」
"ぼく、お家無くなっちゃった"
"飼い主だったおじいちゃん…病気で死んじゃって"
「そう…だったんですね」
「ウチはお隣なんだけど犬が2匹いて、主人が猫アレルギーだから飼えなくて。けいちゃんもう大人だしなかなか引き取り手を探そうにも難しくて…私がご飯だけあげてたの」
「ありがとうございます…これからは僕が責任持って一緒に暮らしますので」
そう言ったら、女性は優しく微笑んでくれた。
先生が、いのおの頭を撫でながら
「"けい"って言うんですね、この子」
「去年生まれてすぐ捨てられてたのをおじいさんが拾ってね、早くに亡くなられた奥様が"景子"さんだったからそれで名付けたって言ってたわ」
「…僕も"慧"なんです。何か親近感湧きます」
「あら!そうなの…これもご縁ね。けいちゃん、良かったわね。素敵な方たちに出会えて」
「にゃ!」
返事してる笑
女性と別れ、再び歩き始めた。
「…夢で言ってました。飼い主のおじいちゃんが死んじゃって、新しい飼い主探してるって」
「そうだったんですね。それで薮さんを見つけたんだ…いのおくん、あ、けいくん…か」
「んにゃあー」
「ん?おまえ"けい"だろ?」
「にゃぁ」
「ふふ…何か"いのお"でいいよって言ってるみたいじゃないですか?」
「にゃ!」
「ホントだ笑 いいのか?"いのおけい"で」
「にゃあ!」
「いいみたいですね笑 ややこしいままですけど、僕も"いのおくん"呼び慣れたし、"けい"はそのまま使えるということで」
「先生さえ良ければ」
あはは、と二人で笑う。
部屋に着くと、いのおは勝手知ったる風に中へ入っていく。
「どうぞ」
「おじゃまします」
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございました(≧∀≦) ええ、薮家のアイドル、とーっても美猫さんですよぉ♪♪ これからふたりと1匹でいつまでも楽しく暮らしていくことでしょう…(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - みるみるみるきーさん» ありがとうございます!不安にさせてしまいごめんなさい(><) 途中わたしも泣きそうになりながら書いてましたが笑、無事みんな幸せにしてあげられました〜!! (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - さくらもちさん» ありがとうございます! そんなに癒しになったとは、嬉しい限りです(≧∀≦) また次のお話でもぜひお立ち寄りください♪ (2020年8月2日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 完結おめでとうございます!成長したいのおくん、さぞや美猫に…うっとり。行動力のある伊野尾先生と溺愛な飼い主さんの今後も幸せでありますように(*^^*) (2020年8月2日 22時) (レス) id: 5f3d433f1b (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!ハピエンで良かったー!また、いのおがいなくなっちゃう??と不安にかられながら読んでましたー!ほんとにみんな幸せでよかったですっ! (2020年8月2日 22時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2020年7月8日 22時