年下の彼 3 (yb×in)

ふたりの年末年始 1 ページ42

yb side




『じゃあ、2日から来るのね？』

「うん。伝えといてくれる？姉ちゃん」

『"宏太はカノジョと初詣行くから年明けてから来るって"って言っとくわ笑』

「…ま、そうなんだけど笑」

『慧くんによろしくね』

「うん」



電話を切った。


今日は12月30日。
慧の仕事も休みに入り、二人で大掃除をしてたら姉ちゃんから電話が来たのだ。



お母さんは俺が年末から帰ってくると思ってたみたいだけど…



慧と過ごす初めての大晦日とお正月、二人で過ごしたいなと思ってて



慧がいつから帰省するのかまだ聞いてなかったけど、俺は2日から帰ることにした。




キッチンのシンクを掃除してる慧のところに行く。


「慧」

「ん？」


慧が振り向く。


「あのさ…慧って、いつから実家帰るの…？」

「俺？まだ決めてないけど、いつでもいいからさ」

「…なら…その、年明けにしない？」

「え？」

「えと…初めてじゃん…大晦日も正月も…おれ…慧と一緒に過ごしたいなって」


言い終わる前に慧の頬がぽっと染まった。


「こうた…」

「初詣…一緒に行こうよ」


ふわっと微笑んでくれる。


「うん…今年は行けなかったもんね。俺も…宏太と一緒に行きたいなって思ってた」

「ほんと？」

「ほんと。だから嬉しい」


ふふ、と二人で笑う。


「じゃ俺も2日から帰ろ。後で電話するよ」





一緒に暮らしだして、初めての年末年始。


新しい年の始まりを、大好きな人と迎えれるなんて…いい一年に出来そう！





そして大晦日。
寒波が来てるとかでかなり寒くなってきてる中、食材の買い出しにスーパーへ来た。

お正月用品や豪華なごちそうが並んでるのを見ると、年末なんだなぁと実感する。



「うう、寒ぅ」


慧が両手をこすり合わせる。


「今夜雪降るかもって言ってたね」

「ホントに降りそうだな…宏太、寒いし今夜は鍋とかどう？」

「いいね！」



ちょっとしたおせちも売ってたけど、お互い帰省したら食べれるからと、鍋用の野菜とお肉を買って帰宅した。




「寒いからリビングの方で食べよ」


慧の提案で、ホットカーペットの敷いてあるリビングのローテーブルで夕飯。
冬になってからたまにこっちでご飯を食べてるんだ。


「おいしー！」

「温まるねぇ！慧こっちにも肉あるよ」

「食べる〜」


洗い物を済ませ、順番にお風呂に入った。

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