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yb side
2週間後の土曜日、いよいよ撮影ということで、慧とスタジオへ向かった。
「緊張してきた…」
「大丈夫?慧」
まず衣装合わせ。控室へ通されると茉莉子さんとデザイナーらしき男性がいた。
「おはようございます!朝早くからありがとうございます」
「よろしくお願いします」
男性が俺たちの前に来た。
「デザイナーの佐倉です。いやぁ、ホントイメージぴったり!!よろしくお願いしますね!」
さっそく衣装を合わせる。
俺と慧にそれぞれアシスタントさんが付いて、着るのを手伝ってくれた。
微調整をして、次はヘアメイク。
隣で慧をメイクしている人が感動しているのが聞こえてきた。
「男性とは思えないきめ細やかな肌ですねぇ!シミひとつ無い!!ファンデーション薄めにしておきますね♪」
「あ…ありがとう…ございます…」
「つけまつげ付けますね」
つけまつげ!?
「ほぇっ!?」
慧も驚いてる笑
「最初はフェミニンな衣装なんですよ。赤を差し色にしてるんで、赤のつけまつげ付けてもらいます」
茉莉子さんが補足した。
先にメイクを終えスタジオで待ってたら、赤茶色のゆるくウェーブしたロングヘアのウィッグを付けた慧が現れた。
それは俺の知ってる慧とは別人だった。
「…かわいい…」
「…女装なんて聞いてない…」
ちょっと憮然としてる慧 笑
黒のゆったりとした膝丈のワンピースは所々白のラインが入っていて、赤のタイツとつけまつげがアクセントになっている。
とにかく…似合っていて驚いた。
…抱きしめたい…
と思ってたら、慧に見つめられてたのに気づく。
俺は膝くらいまである装飾の付いた白のロングブラウスに、黒のパンツ、シルバーの靴を履いている。
あまりに見つめられてるので
「な、何か変…?おれ…」
「…かっこいい…」
「へっ」
「ふぇっ!な、なんでもないっ」
あらら、これから撮影なのに顔真っ赤 笑
「では撮影しまーす。こちらへどうぞ」
足元に白い羽が敷き詰められたカーペットに、白いアンティークなソファーがひとつ。
「薮さんはこちらに掛けてください。伊野尾さんは反対側で、片足ソファーに乗せてもらえますか?」
指示通りに座ると、慧は必死に火照った顔を冷ましてた笑
ほんのりピンクな頬が、より妖しさを感じる。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 承りました♪ 必ず書くのでお待ちください(^ε^) (2020年2月1日 0時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ましろさん» えっ、リクエストしてもいいんですか?しちゃいますっ(///ω///)♪社会人な二人のお話をぜひっ(>▽<) (2020年1月31日 20時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございます(≧∇≦) 夏夢さん、それはリクエストですかっ!?私もこのお話の二人は大好きだし、そもそもスーツ萌えなのでw リクエストしてくださるのならどこかで社会人編書きますよ〜♪♪ww (2020年1月31日 13時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 完結おめでとうございます(涙)帝王が年下の、新鮮なお話が更新ごととても楽しみでした(///ω///)♪新しいお話も勿論楽しみにしていますが、黄緑くんも社会人になったこの二人のお話もまた、読んでみたいなと思いました。お疲れさまでした!(*^^*) (2020年1月31日 12時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - ゆずさん» ゆず様、初めまして(^^) ファンだなんて、とても嬉しいですー!! 次のお話でもこっそり(←笑)お立ち寄りください♪ (2020年1月31日 11時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2019年9月29日 23時