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「ねぇ、桜の花ってなんで春にしか見れないんだろうね。」
「んー、そういう流れで生きてるからじゃない？笑 もうそんなのわかんないよ〜。」
突然聞かれた。桜の花はなぜ春にしか見れないのかって。
君は桜の花が大好きだった。
物心がついたころにはいるのが当たり前だった。
僕と神宮寺とみゅう。
ずっと3人だった。
毎年春になると3家族でお花見に行った。
そのお花見に行ったのに、君は桜が散り始めたころまたお花見に行きたいといった。
今までそんなことなかったのに。
そのとき、君は少しだけ作り笑顔だった。
「みゅう？体調悪いの？疲れた？」
そう僕と神宮寺は心配したけど
「へ？そんなことないよ？むしろ元気すぎるぐらい！笑 お花見に体調崩したことなんて今までないでしょ？お花見大好きだしどれだけ毎年楽しみにしてることか！」
なんて言われて。
僕も神宮寺もそれもそうだって思って。
みゅうの抱えたものに気づかなかった。
ねぇ。なんで？なんで僕や神宮寺に何も言ってくれなかったの？
僕はみゅうのことなんでも知ってると思ってた。
頼ってもらえてるって思ってた。
だけどそうじゃなかったのかもしれない。
じゃなければ中学2年の春。
最後のお花見をした春。
みゅうの異変に気付けてたはずだし、何か話してくれてたかもしれない。
…。お願い。今君は元気なの？
どこでなにをしていますか？
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作者名：みゅう☆げん | 作成日時：2019年4月11日 11時
