ホントの恋なんてない！【黒尾・赤葦】

心を温めて ページ49

私は京治に抱きしめられた

京治の腕の中は暖かくて、私を心の底から受け入れてるように思えた

私は京治に体を預けた

赤「辛かったね…黒尾さんがそんなことする人だと思ってなかったから驚いたよ…」

あ「…うん…京治はこんな私でも受け入れてくれるの？」

私はその返事に自信がないから、震えた声で聞いた

赤「もちろん俺は受け入れる…俺は…Aが辛い時は側で支えて、楽しい時は一緒に笑ってたい…だから、受け入れる」

その返事を聞いて、涙が出た

私って京治の前で泣きすぎじゃない？

ダサいなぁ

でも、京治が優しいのが原因だと思う

それに口先だけの言葉じゃないって感じられる

あ「ありがと…京治にはいつも助けてもらってばっかりだなぁ」

赤「俺が助けたいから助けるんだよ…それに…Aじゃないと助けない」

あ「…ホント…ありがと」

私は京治と目を合わせて言った

すると返事の代わりにキスが返ってきた

口をそっと合わせるキス

何度も何度も角度を変えて繰り返される

なんだろう？

やっぱり京治のキスは心にくる

黒尾先輩の時みたいな感じ…

ただ関係を持ってる人とするのとは違う

優しくて、心地よくて、大切に扱ってくれてるような…

そんな感じ

京治と関係を持ってからすること全部が心を温めてくれてる

私の冷めた心を温かくしてくれる

これって恋？なのかな？

久しぶりに抱いたその疑問に答えが出ない

そんなことを考えてるうちにキスは終わった

赤「ねぇ…場所、変えない？」

続きをするつもりかな？

なんでだろ？

今、凄く京治に甘えたい…

あ「良いよ」

私たちは、場所を変えた

この時、これを見ていた人がいたなんてね

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