ホントの恋なんてない！【黒尾・赤葦】

研磨 side ページ42

やっと休憩だ

疲れたし、ゲームしたいしホント最悪

休憩に入ってドリンクとタオルを受け取った俺はそんなことを考えていた

天井を仰いで、ふと視線を下に戻すとクロとAが話してるのが見えた

２人は体育館の外に出て行く

俺は２人を追って行こうかと思った

けど、１人の男が追っているのが見えた

アレは…赤葦か

俺は直接クロに聞くことにして短い休憩を堪能した

赤葦はAのことが好きなのかな？

まぁ見た感じ好きなんだろうけど

Aは受け止めてくれるのか？

まだAはあの時のことが辛い過去として残ってる

だから、赤葦の気持ちには答えてくれないような気がする

でも、クロと話したら変わるのかな？

ヨリ戻したり？

まぁないかな…

俺はAのことを仲のいい友達として近くで見てきた

あの時どれだけAが傷ついてたか…

それを考えると復縁はないと思う…

そんなことを考えてたらクロが帰ってきた

聞きに行こっかな…

クロへの忠告も含めて

研「クロ…Aと何話してたの？」

黒「…あの時のことだけど？」

研「…忠告したよね？Aに近づくなって」

黒「…俺は…俺はただ謝りたかっただけだ…」

これは嘘だな…

黒は復縁の話もしただろう

研「…復縁…持ちかけたんじゃない？」

黒「！！…研磨には嘘つかないな…したよ…でも、断られた…まぁ当たり前だよなw」

クロの今の笑いは自分に対する嘲笑だった

自分が最低なことをしたって自覚はあるみたいだ

研「…そう…Aは前に進もうとしてる…だから、その邪魔はしないで」

黒「…ああ」

俺はクロの返事を聞いた後、俺は壁に寄りかかって、練習が再開するのを待った

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