ホントの恋なんてない！【黒尾・赤葦】

買い出し ページ29

あ「花音〜！」

花「あ！A！てか、連れって赤葦君だったんだ」

あ「やっぱり面識あったかw」

赤「久しぶりだね、野沢さん」

花「久しぶり〜」

あ「じゃあ行きますか！」

赤・花「うん/！」

私たちはショッピングモールに入っているスポーツ店に行った

結構品揃えがいいから梟谷バレー部はここで買ってる

まぁ、花音もいるから音駒も買ってるってことなんだろうけど

私たちはテーピング、スポドリの粉などを買って帰路についた

あ「花音また合宿でね！」

花「うん！ラインするからちゃんと見てよ〜！バイバイ！赤葦君も！」

赤「じゃあね」

私と京治は花音と分かれて家に帰った

何故か今日もウチに来るという京治

まぁストーカー、じゃなくて、モブ田君のこともあったからだろうけど

まぁ、ウチのお母さんも最近は忙しくて出張に行きまくってるから問題ないけどね

今日はいい気分だ

心のモヤモヤが一つ取れたみたいな感じ

でも、話を聞いてわかったこともある

鉄朗は本当に私を裏切ったってこと

だってそうでしょ？

普通彼女がいて告白されたら断るもん

まぁ、今の私にしたらどうでもいいことなんだけど

その時スマホが鳴った

ラインが来て、明日のお誘いだった

お誘いってもちろんああいう行為のね

私は裏切られたことを再度噛み締めながら返事をしようとした

でも、できなかった

京治にスマホをいきなり取られたから

赤「ねえ、俺自分の体は大切にしてって言ったよね？」

ありゃま

京治君怒ってらっしゃるわ

赤「さっきから悲しそうな顔してるから気になってたのに…」

私そんな顔してたの？

あ「そんな悲しそうな顔してた？」

赤「うん…泣きそうだったよ」

そうなんだ…

気付かなかった

まだ私の中からあの事は消えてくれないんだ

私の目に涙が溜まる

すると

ギュッ

京治に抱きしめられた

あ「け、いじ？」

赤「だから1人で抱え込むなってば！俺を頼ってくれよ！」

京治の抱きしめる力が強くなる

赤「何がそんなにAを苦しめてるの？俺にできることはないの？」

京治…

キミはホントに優しいね…

キミの言葉と行動の一つ一つが私を温めてくれる

でも、私をラクにさせてくれるのは…

あ「ねぇ、京治…」

私はそこまで言ってから京治にキスをして

あ「ヤ ろ？」

ごめんね

優しさを無下にして…

私は一滴の涙をこぼした

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