【WEST】雪に願いを (ページ21)

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お手紙ページ21

中間side

大毅と別れてから一年がたった。

大毅と過ごした場所やから、ずっといたかったけど、

転勤が決まって、引っ越すことになった。

さみしなるなぁ、

そんなことを思いながら、ダンボールに荷物を入れていく。

小物入れを開ける。

黄「あ、これ、」

大毅とお揃いの指輪。

大毅は池に投げ捨てたりしたんかな？

懐かしいなぁ、

Daikiって掘ってある。

これも離れへんようにってしてたのに。

あっという間に離れてもうた。

指輪をもう一度戻す。

黄「あぁ！疲れたぁ」

ベッドに横になる。

もう、この部屋すっからかんや、

あとはその机のなかを整理するだけや、

机一年ぐらい使ってないな

大毅が使ってたから、あんま触ってない。

俺は、気になるものを見つけた。

机の引き出しからぴょこっと紙のようなものが

飛び出ていた。

俺は、それを手に取る。

なんやろ、と思い紙を見ると、

「淳太へ」と書かれた封筒だった。

黄「え、？大毅、？」

俺は恐る恐る開けてみる。