四十九話 ページ1
"noside"
《音楽準備室》
音楽準備室のプレートには、
兼 顧問の作業部屋‼︎ いつもいると思え コダマ
と書かれた紙が。
吹奏楽部 顧問、谺 夕子。
二人は彼女の元へと訪れていた。
谺「………とりあえず
ダメな理由 3コ言っとくか
楽器やるのが目的の部だし
責任重大な顧問の役目だし
初心者に音楽的指導は無理だし
部員たち 認めないだろうし！」
？「先生 4コになってます」
谺の言葉に的確な突っ込みを入れたのは、部長である 奏馬 俊平。
因みに、トランペットパートだ。
神峰「何とも… ならないですか」
奏馬「指揮やるために吹奏楽部 入るって聞いたことないなぁ」
谺「ウチも一応【強豪校】でね
吹奏楽部に入る為にもこの鳴苑高校を選んだ子も沢山いるの
高校生活全てを懸けてぶつかってくる演奏者の気持ちに何としても答えてあげたい
指揮者はそんな子達全員の心を繋いで1つにするんだよ？
君にできる？
ふざけてんなら
入部も認めてあげらないぞ」
〔ギャリィン〕
刻坂「ふざけてなんか いませんよ」
ズイッ
刻坂「神峰…
お前には見えなかったか？
僕ははっきり見たぞ。
世界で戦う僕とお前の未来だ‼︎
それに…
どうしても近づきたい‼︎」
神峰「……！？」
谺「………
昨日と今日じゃ まるで別人みたい…
刻坂 どうしたの？
【未成年の主張】だって…
あの音…何アレ？
文化祭公演とは比較にならない程
上手くなってるじゃない…‼︎」
奏馬「…確かに！
刻坂君の あの音 初めて聴いた…！
魅力が増したというか…！」
刻坂「((チラッ ……」
谺(………)
神峰「？」
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作者名：臨兎 | 作成日時：2015年9月1日 1時
