12人の妹～孤独～ (ページ10)

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本屋ページ10

Aside

今日は、部活がない

だから、綾香に本屋に行こうと

誘われ予定がない私は、

一緒に行くことにした

どうせ、家に帰ったら兄さんが

いるだろうと思った

お店に入り雑誌コーナに行った

綾香は、雑誌を手に取り

読み始めた

すると、視界にある雑誌が入った

その雑誌の表紙には、

キスマイとHiHiの12人が載っていた

綾「A、もしかして

キスマイとHiHi Jetsに

興味あるの？」

　「別に、そういう訳じゃ

ないんだけど」

綾「へー、じゃレジに並ぼ」

私達は、雑誌を買って

本屋を出て駅に向かった

電車に乗り込み私は、

綾香に気になることを聞いた

　「ねぇ？」

綾「どうしたの？」

　「綾香は、キスマイと

HiHiに興味あるの？」

綾「あるよ。実は、

こう見えて大好きなの」

　「へー、誰が好きとかあるの？」

綾「あるよ！キスマイは、

太輔くんが好きだし、

HiHiは、作ちゃんが好きだよ」

　「へー」

綾「でも、Aがそんなこと

聞いてくるなんて珍しいね」

　「そうかな？」

綾「うん、Aの頭の中は、

勉強と部活の事でいっぱい

なのかと思ってたから」

　「そんなこと無いから」

綾「そっか、じゃまた明日」

　「うん、バイバイ」

綾香が電車を降りて

私は、イヤホンを付ける

しばらくして、駅に着き家に

向かって歩き出した

でも、家に帰る気分になれなくて

近所の公園に寄った

ベンチに座り手首を見た

いじめを受けた時の傷の１つだ

何度見ても辛い過去が

よみがえってくる

　「だったら…」

私は、『人に傷つけられて

苦しいなら一層

自分で傷つけてしまおう』

そう思った

？「A？」

名前を呼ばれ顔を上げると

制服姿の龍斗兄さんと

蒼弥兄さんが居た

驚いた私は、手首を後ろに隠し

立ち上がった

　「何？」

蒼「何って、ベンチに座ってる

A見つけたから」

龍「手首見てたけど、どかしたの？」

　「何にも無いから」

私は、二人にそう言って

鞄と本屋の袋を持って

走って公園を出た