12人の妹～孤独～ (ページ30)

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握手ページ30

Aside

部活が終わり綾香と電車に乗り込み

空いている席に座った

目の前にはマスクと帽子を

かぶっている二人組の男性が座っていた

すると綾香が男性の方を見て

席を立ち上がり男性の前に立った

綾「あの、HiHi Jetsの

井上瑞稀くんと橋本涼ですよね？」

　「えっ！！」

かなり大きな声を出してしまった

二人組の男性はマスクと帽子を取り

涼「そうだよ」

綾「私HiHiの大ファンなんです！

握手してもらっても良いですか？」

すると綾香と二人は握手をした

綾香が振り返り

綾「Aも握手すれば？」

　「私は大丈夫」

綾「勿体無い」

勿体無いも何も兄と

握手してどうするの？と思った

まあ、綾香はこの二人が私の兄とは

思わないんだろうな

綾「これからも応援するので

頑張ってください」

瑞「ありがとう」

すると綾香が降りる駅についた

綾「じゃあねA」

　「うん、バイバイ」

私は綾香に手を振り綾香が電車を

降りたのを確認して耳に

イヤホンを付けた

二人もマスクと帽子をかぶり始めた

駅に着き電車を降りると

？「A」

誰かに名前を呼ばれ振り向くと

涼兄さんと瑞稀兄さんがいた

瑞「何勝手に帰ろうとしてるの？」

　「何でって、一緒に歩いてると

週刊誌に取り上げられるかなと思って」

涼「大丈夫だよ。都会といっても

都心からは離れてるしこの辺りで

住んでるのも北山家だけだし」

そう私が小学生の頃は近所には

沢山居たけど私達の住んでる町は

中学校に行くために

電車を使わないといけない

そのため中学校に入学するのと

同時に引っ越しをする人が

多いから家の周りには

誰も住んでいない

瑞「そういえばAが

『えっ』って大きな声で

言うから俺吹き出しそうだった」

　「それ恥ずかしいからやめて」

数ヵ月前にはこうやって

兄さん達と話せるとは思わなかった