いつか君にーこれからは君と共にー

悪くない ページ10

煉獄side


ようやく胡蝶にベッドから出歩く許可がおりた



最近Aは病室の窓から外の景色をよく見ている


ずっとベッドにいたものだから体が硬い
どうせなら外を見ているAの顔でも見ておこう
そう思い俺は外に出た



『煉獄さん！』



声のした方を見るとAがこちらを見ていた
手を振ればAは手を振り返した




今日もAは愛い



｢A！調子はどうだ！？｣


『元気ですよ』


｢後で君の部屋へ行っても構わないだろうか！｣


『いいですよ！
さっき蟲柱様からカステラというものを頂いたんです！
一緒に食べましょう！』



よもや、Aからお茶のお誘いとは
断る理由などなく俺は頷いた


『煉獄さん！1つお願いしてもいいですか？』

｢なんだ！｣

『外に咲いている花をなんでもいいので1輪持ってきて欲しいんです』



なんと可愛らしい願いだろうか
1輪と言わずたくさん持って行ってやろう



｢承知した！｣




さぁ、なんの花にしようか



チューリップか？


いや、桜を枝ごとか？


何を持っていこうか悩んでしまう




柱として継子のAといるのも良かったが
こうしてゆっくりとAと過ごすのも悪くは無いとおもった

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