いつか君にーこれからは君と共にー

嘘 ページ7

Aside


｢A！失礼するぞ！！｣


天気もいいお昼頃、私の病室に煉獄さんが来た
煉獄さんも酷い怪我をしているはずなのに、ここまで来てくれたのはとても嬉しい
だけど蟲柱様にベッドの上で大人しくするよう言われていた気がするのは私の気のせいだろうか.........？


『煉獄さん、ベッドにいなくていいのですか？』

｢いなくてはならないな！｣

『な、なら！ベッドにいなくてはダメです！』


私だってできることなら出歩いて
あおいさんや蝶屋敷の手伝いをしたい
けど、蟲柱様に1度こってりと叱られている私は逆らうことが出来ずに居る


私が頬を少し膨らませば煉獄さんは少し微笑んで私の両頬をスリスリと撫でた



『そんな顔をしないでくれ！
それに俺はAに聞きたいことがあってきたんだ！！』


『聞きたいこと、ですか？』


｢そうだ！！
君は無限列車の時のことを覚えているか！？｣


『えっと、なんでしたっけ？？』


忘れるわけが無い、あんなことをして
それに私はあの時死ぬと思ってた…………



｢よもや！忘れてしまったか！｣

『は、はい！忘れてしまいました！！』

｢ならば仕方ないな！この話はこれで終いだ！｣



よかった、これ以上聞かれたら私は終わりだ
恥ずかしさで塵になってしまうだろう


｢話はこれだけだ！
俺は胡蝶がくる前に部屋に戻るとしよう！
ではまた来る！君が元気そうで何よりだ！！｣



そう言って煉獄さんは戻って言ってしまった




頬を撫でられた時の煉獄さんの顔、格好よかったななんて呑気なことを考えていた私は
この時煉獄さんが不敵な笑みを浮かべて私を見ていることなど知る由もなかった

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