良かった ページ27
Aside
だんだんと痛みが拡がって…………こない?
少しずつ目を開く。眩しい。
「A!!うなされていたから驚いたぞ!!」
首を触る。切れていない。
それに来ているのは白い着物。
『良かった…………………』
落ち着いてもう一度首を触れば記憶に無い痛み。
そこをなぞれば人の歯型?
「………………」
目の前で目線をあからさまにそらす人が1人。
『煉獄さん、なにかしましたね?』
「………………」
なにかご不満の様子。私何かしたかな?
『煉獄さん?』
「━━━━━━━━━━━━━━━か?」
煉獄さんに似合わない小さな声で何を言っているのか聞こえない。
『なんて言いましたか?』
「だからっ!!……………杏寿郎、ともう呼んでくれないのか?」
頬を赤くしながら言う煉獄さん。
え?待って、私呼んだっけ?
あ、呼んだ。けどあれは夢の中なんじゃ……………
チュッ
グルグルと考えていれば煉獄さんは私を抱きしめていて、私の額に接吻を落とした。
『れ、煉獄さん!?』
「もう一度、呼んで欲しい…………」
じっと私を見る煉獄さん。
けれどいつもと違ってどこか弱々しい。
『杏寿郎さん』
「!!!」
優しく煉獄さんの名を呼べば煉獄さんはふわっと微笑んだ。
「大切な話がある。もう逃げないでくれ!
俺も逃げないと君に誓う!聞いてくれないか?」
私の手を握り、優しく煉獄さんは言った。
『私も、腹を括ります。あなたの話を聞きます。』
「ありがとう、A」
杏寿郎さん
一生呼ぶことは無いと思っていた彼の名前。
もう、後悔も未練も何も無いかもしれない。
━━━━━━━━━━━━━━━
この文を読んでわからなかった方へ
1つ前のお話は実はAさんの夢でした。
目が覚めて夢だと気づいて、煉獄さんに名で呼ぶようにお願いされました。
というのがここに2話分の内容です。
わかりにくかった場合すみませんでした。
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Miyuki(プロフ) - 柑橘蛍さん» ありがとうございます! (2021年3月3日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 柑橘蛍さん» 先に指摘頂いていたのに気づかず返信していませんでした………大変申し訳ございませんでした!指摘ありがとうございます! (2021年3月3日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 完結おめっとさん!(??) (2021年3月3日 22時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ツナミカワさん» すみません!!いつも指摘して頂きありがとうございます!! (2021年3月1日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 『そんなこと、どうでもいいんだ。 俺着好きなのは君なんだ、名前。 家柄が問題なら、俺が煉獄家を出よう。 そして山奥に家でも立てて2人で、いや子供と俺たちで暗そうじゃないか。』ここの所誤字ってますよ (2021年3月1日 13時) (レス) id: 3c9510fdcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miyuki | 作成日時:2021年1月9日 23時