さよなら ページ16
Aside
煉獄さんに部屋に押し込まれ接吻された。
そして優しく抱きつかれ、煉獄さんの思いを知った。
私の想いと煉獄さんの思いは同じだった。
それはとても嬉しくて、胸が張り裂けそうだった。
けど、それと同時にそれでも煉獄さんと共にいられないことがとても苦しくなった。
蕩けた頭でそんなことを考えていれば
「A……………A………………」
そう何度も名を呼ばれた。
嬉しい、こんな風に思ってもらえて。
悲しい、別れなければならないから。
『煉獄、さん………………私も愛していましたよ』
そう、彼に聞こえないように言った。
「す、すまない!!」
そう言う煉獄さんの体を押し返すと簡単に離れた。はだけた着物を整えて煉獄さんを見れば怯えた目をしていた。
『煉獄さん、大丈夫ですよ
今まで大変お世話になりました
そしてさようならです、煉獄杏寿郎様』
そっと抱きついて耳元でそう告げて離れた。
煉獄さんの顔は赤く染まり、耳までも真っ赤だ。
可愛らしい人。
まだ、煉獄さんを感じていたかったけど
これ以上こうしたらここから離れられなくなる。
私はまとめてある荷物を手に取り煉獄家を出た。
「まってくれ!A!!」
手を取られ、後ろへ引かれる。
それと共に暖かい温もりと力強い腕が私を包んだ。
「まってくれ!行かないでくれ!!」
『私は貴方のことが嫌いだ!だから離して!』
振り向いて煉獄さんの頬を叩いた。
手が痛い。ジンジンする。
そして目の前には今にも泣きそうな顔をしている煉獄さんがいる。
私の事でそんな顔しないで………
溢れる涙を拭いながら、固まった煉獄さんを置いて私はとある場所へと向かった。
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miyuki(プロフ) - 柑橘蛍さん» ありがとうございます! (2021年3月3日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 柑橘蛍さん» 先に指摘頂いていたのに気づかず返信していませんでした………大変申し訳ございませんでした!指摘ありがとうございます! (2021年3月3日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 完結おめっとさん!(??) (2021年3月3日 22時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ツナミカワさん» すみません!!いつも指摘して頂きありがとうございます!! (2021年3月1日 22時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 『そんなこと、どうでもいいんだ。 俺着好きなのは君なんだ、名前。 家柄が問題なら、俺が煉獄家を出よう。 そして山奥に家でも立てて2人で、いや子供と俺たちで暗そうじゃないか。』ここの所誤字ってますよ (2021年3月1日 13時) (レス) id: 3c9510fdcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Miyuki | 作成日時:2021年1月9日 23時