いつか君にーこれからは君と共にー

誤解 ページ14

Aside


やってしまった……………
慎寿郎様の言葉にものすごく腹が立った
思ったことを全部ぶちまけてしまった




バタバタバタバタ




後ろからものすごい勢いで足音が聞こえる
だいぶお怒りだろうか？
でも、もう私はここには居られない
もう逃げるしかない！



｢まてA！｣

『待ちません！さようなら！！』



呼吸を使えない私と元柱である慎寿郎様の力の差はもちろんわかりきっての通り



私は慎寿郎様に腕を捕まれる





『離してください！』


｢断る！君にはまだ伝えなくてはならんことがある！｣


『そんなものありません！！』




声が大きかったのが行けなかっただろうか？
いや、ここに長く留まってしまったのが運の尽き



目の前には煉獄さんがいて
額に青筋を浮かび上がらせている




｢父上！いくら父上といえどしていい事と悪いことがあります！｣



そういうや否や、煉獄さんは私の手を引っ張る
私の体は煉獄さんの腕の中に収まり
慎寿郎様は少しあおい顔をされる



『煉獄さん！これはっ』




多分、だいぶ誤解をしている
その誤解をとこうと煉獄さんに抗議しようとした





けれど、煉獄さんは私にそうはさせてくれなくて唇を塞がれた




『んっ………はぁっ……………れ、んご、くさん……………』




やばい、力が抜ける
気持ちがいい、頭がホワホワする
目の前に慎寿郎様がいるのに、私は煉獄さんを止めることが出来ない
恥ずかしいのに、煉獄さんとこのまま接吻していたい………………





どれくらい接吻されただろうか？
私の腰と足はこんな場面でも持たなくて砕けた




それに気づいた煉獄さんは唇を離して私の体を支えてくれた




｢父上、話は後で｣





そういった煉獄さんは私を姫抱きにした






『煉獄さん、はなし、て………………』


｢断る｣





私は青筋を浮かべた煉獄さんに暗い部屋に連れていかれた

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